かつて日本では、「定年退職したら悠々自適な老後生活」という未来像が、多くの人の共通認識でした。しかし、2025年の今、その希望はますます遠のき、「死ぬまで働かざるを得ない」という現実が広がっています。

だが、本当に日本の未来に希望はないのか?
この記事では、日本人が直面する過酷な就労環境を整理しつつ、それでも見えてきた「希望の光」について、具体例を交えて詳しく解説します。


■ そもそもなぜ“死ぬまで働く”時代に突入したのか?

▼ 背景1:年金制度の限界

国民年金の支給額は月約6.5万円。これでは家賃も医療費も賄えません。厚生年金でも夫婦合計で20万円程度が平均とされ、「老後破産」のリスクが高まっています。

▼ 背景2:物価高・増税・社会保険負担の増加

2020年代に入ってから、食品・光熱費・保険料は軒並み上昇。円安も追い打ちをかけ、生活コストは年々上昇。退職後も働かないと生活できない世帯が激増中です。


■ 実例にみる“死ぬまで労働”の現場

◆ 70歳現役:コンビニ勤務(東京都・男性)

「年金は月に9万円。家賃を払ったら何も残らない。夜勤明けは正直つらいけど、休んだら次月の生活が成り立たない」

◆ 再雇用・時給制:元管理職(大阪府・女性)

「60歳で定年後、嘱託として月収12万円。仕事内容は変わらないが責任は増えた。正直“やりがい”では食っていけない」

→ こうした実態は、もはや“例外”ではなく“平均”になりつつあります。


■ 希望の光は本当にないのか?

絶望的に見えるこの状況にも、いくつかの「希望の兆し」が出始めています。


【希望の光1】副業・スキルシェアの一般化

かつては“副業=後ろめたい”印象がありましたが、今は違います。政府も副業を解禁・推進し、多くの人が本業+αの収入源を持ち始めています。

◆ 具体例:定年後にオンライン講師(神奈川県・66歳)

「英語力を活かしてシニア向けの英会話講師に。月5万円ほど収入になり、年金に足すとかなり安定する」

→ ネットやスマホの普及で、場所に縛られず収入を得る選択肢が拡大中。


【希望の光2】早期リタイア「FIRE」ムーブメントの広がり

FIRE(Financial Independence, Retire Early=経済的自立と早期退職)という考え方が20〜40代を中心に広がっています。投資・倹約・副業を組み合わせて「働かなくても生きられる状態」を目指す若者が増加。

◆ 具体例:30代でFIRE達成(千葉県・元SE)

「月15万円で生活できるようライフスタイルを見直し、30歳から投資・副業を継続。40歳で仕事を辞めて沖縄に移住」

→ 一部の層にはなりますが、「逃げ切る」選択肢を現実化している人も。


【希望の光3】テクノロジーが変える“労働の形”

ChatGPTなどのAIツール、ノーコード開発、YouTube収益化など、**“体力を使わず稼ぐ方法”**がテクノロジーによって拡大しています。

◆ 具体例:70歳でYouTubeシニア料理チャンネル(広島県)

「家で作った料理を動画にしてアップ。視聴者がついて広告収入が月3万円に。生活にゆとりが出たし、張り合いもある」

→ 自分の「経験」や「趣味」が“資産”になる時代です。


【希望の光4】政策と社会の変化

  • 70歳以上の就業を支援する「高年齢者雇用安定法」
  • 自治体の生涯学習支援高齢者向け起業支援
  • ベーシックインカムや最低保障制度の議論も活発化中

→ 国・自治体・民間企業が少しずつ「死ぬまで働かなくてもいい社会」への道筋を模索し始めています。


■ 結論:「絶望の中にこそ選択肢がある」

確かに今の日本社会は、生きていくだけで精一杯の人が増え、老後に希望を見出すことが難しくなっています。
ですが、すべてをあきらめる必要はありません。

  • 情報を得て、行動を変える
  • 小さな副業や学びを始める
  • 自分の得意を“収入”に変える

そんな一歩が、「死ぬまで働くしかない」現実からの脱出のヒントになるかもしれません。


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