1. 騒動のきっかけ:記者会見での一幕
事端は、新党結成後の情勢調査で支持率が伸び悩んでいることについて問われた際の、斉藤代表の回答でした。
「我々はまだ生まれたばかり。例えるならヨチヨチ歩きの赤ちゃんのような政党です。最初から完璧に歩けるわけではありません。温かい目で見守ってほしい」
この発言に対し、SNSやネット掲示板では即座に「政権交代を狙うといっておきながら、自分たちを赤ちゃんと呼ぶのは甘えすぎだ」といった批判が相次ぎました。
2. なぜ「赤ちゃん」という例えが批判を浴びたのか?
批判のポイントは主に3つに集約されます。
① 「政権担当能力」への疑念
中道改革連合は、立憲民主党という100人規模の野党第1党と、長年政権を支えてきた公明党が合流してできた「巨大与党」の対抗馬です。 「ヨチヨチ歩き」という表現は、有権者には**「国の舵取りを任せるにはあまりに未熟」**と宣言したように映ってしまいました。特に、高市政権の強固な姿勢と比較され、「頼りなすぎる」という印象を決定づけてしまった形です。
② 支持者の期待を裏切る「当事者意識の欠如」
支持者は、今の物価高や政治の混迷を今すぐ変えてくれる「即戦力」を求めています。それに対し、リーダーが「見守ってほしい」と受動的な姿勢を示したことは、戦う姿勢を期待していた層の士気を大きく下げてしまいました。
③ 「選挙互助会」批判に燃料を投下
他党からは、今回の合流は政策の不一致を棚上げした「選挙互助会」であるとの批判が根強くあります。斉藤氏が「まだ未熟」と認めるような発言をしたことで、**「理念もなく数合わせでくっついたから、足並みが揃わずヨチヨチしているのではないか」**という批判に説得力を与えてしまいました。
3. 「野田代表との温度差」も浮き彫りに
一方、共同代表の野田佳彦氏は、総理大臣経験者としての風格を保ち、常に「即戦力」と「安定感」を強調しています。
斉藤氏の「赤ちゃん」発言に対し、党内からは「野田さんがビシッと決めている裏で、斉藤さんが弱気な発言をしてはバランスが取れない」という困惑の声も漏れています。かつての自公連立で見せた「老獪な政治家」としての斉藤氏を知る層からも、今回の発言は「慎重さを欠いた」と驚きを持って受け止められています。
4. まとめ:有権者は「成長」を待ってくれない
選挙まで残りわずか。斉藤代表が意図したのは「これから急速に成長していく」というポジティブな意味だったのかもしれません。しかし、明日明後日の生活に苦しむ有権者にとって、国政を託す相手が「赤ちゃん」であっては困るのです。
この発言が「失言」として終わるのか、あるいはここから劇的な「急成長」を見せて批判を跳ね返すのか。中道改革連合にとっては、まさに正念場といえる状況です。