1. 今回の釧路沖地震(M5.7)の特徴
今回の地震は、太平洋プレートが陸のプレートの下に沈み込んでいる場所で発生しました。
- 震源の深さ: 約50km〜60km(やや深い場所)
- メカニズム: プレート内部で発生した「スラブ内地震」
- 過去の事例: 釧路沖は非常に地震活動が活発なエリアで、1993年の釧路沖地震(M7.5)や、2003年の十勝沖地震(M8.0)など、過去に何度も巨大地震に見舞われています。
2. 「地震が多すぎる」のは巨大地震の前兆か?
SNSなどで「最近地震が多いのは異常だ」という声が上がっていますが、科学的な視点で見ると以下の3つのポイントが重要です。
① 「地震の活動期」に入っている可能性
東日本大震災(2011年)以降、日本列島周辺の地殻バランスは大きく崩れたままです。専門家の中には、日本列島全体が**「地震の活動期」**に入っており、今後数十年にわたって震度5クラスの地震が頻発しやすい状態が続くと指摘する声もあります。
② 巨大地震前の「地震の空白域」と「頻発」
巨大地震が起きる前には、二つのパターンが観測されることがあります。
- 静穏化: 逆に地震がピタッと止まる現象(空白域の形成)。
- 前震活動: 巨大な破壊が始まる前に、小さな割れ目が生じて地震が多発する現象。
今回の釧路沖や、最近の能登、千葉沖などの活動がどちらに該当するかは、**「後になってみないと分からない」**のが現在の地震学の限界です。しかし、千島海溝沿い(北海道東部沖)では「M9級の超巨大地震」がいつ起きてもおかしくないと予測されている事実は無視できません。
③ 情報のスピードによる「体感」の変化
緊急地震速報の高度化やSNSの普及により、私たちは「遠くの小さな地震」もリアルタイムで知るようになりました。これにより、統計的な回数以上に「地震が増えた」と感じやすくなっている側面もあります。
3. 【具体例】巨大地震の前に起きた「前兆」とされる事例
過去の巨大地震の直前には、以下のような活動が見られました。
| 地震名 | 前兆とされる活動 |
| 東日本大震災 (2011) | 発生2日前に三陸沖で**M7.3(震度5弱)**の地震が発生。これが「前震」だった。 |
| 熊本地震 (2016) | 本震(M7.3)の2日前に、同じ場所で**M6.5(震度7)**が発生。当時はそれが本震だと思われていた。 |
| 能登半島地震 (2024) | 数年前から群発地震が続いており、地殻の隆起も観測されていた。 |
4. 私たちが今、意識すべきこと
「巨大地震の前兆か?」という問いに対し、科学者が「Yes」と断言することはありません。しかし、**「準備をするための警告」**として受け取ることは非常に有意義です。
- 千島海溝地震への警戒: 釧路沖を含むエリアでは、30年以内にM8.8以上の巨大地震が発生する確率が「7〜40%」とされています。
- 家具の固定と備蓄: 震度3の揺れを「点検の合図」と考え、避難経路や備蓄品(最低3日〜1週間分)を再確認しましょう。
まとめ:揺れは「地球からのリマインダー」
今回の釧路沖M5.7の地震が、即座に巨大地震に直結するわけではありません。しかし、日本列島が不安定な時期にあるのは確かです。「備えておいて何も起きない」のが一番の幸せです。この機会に、ご家族で防災会議を開いてみてはいかがでしょうか。