事の発端は、米山議員が自身のX(旧Twitter)に投稿した動画と写真でした。そこには、自宅前と思われる道路で、路肩に積もった雪をスコップで車道の真ん中に薄く広げる作業をする米山氏の姿がありました。
米山氏は「こうして広げておけば、車の熱と重みで早く溶ける」という趣旨のコメントを添えていましたが、これが瞬く間に拡散され、大きな批判を浴びることとなりました。
1. なぜ批判が殺到したのか?3つの具体的理由
雪国出身者からは「昔からある手法だ」という擁護の声も一部ありましたが、批判の多くは以下の**「安全性」と「公序良俗」**に関するものでした。
① 交通事故を誘発する危険性
最も大きな批判は、後続車や対向車への危険性です。
- 具体例: 道路に撒かれた雪は、気温が下がれば夜間に**ブラックアイスバーン(凍結路面)**へと変わります。また、撒かれた直後のシャーベット状の雪は、車のハンドルを取られる原因(ハンドル取られ)や、スリップ事故を誘発します。
- 有権者の声: 「自分が溶かしたいからと道路を滑りやすくするのは、後から来るドライバーへのテロ行為だ」といった厳しい声が相次ぎました。
② 道路法違反の疑い
実は、道路に雪を出す行為は法律で制限されています。
- 具体的根拠: 道路法第43条では「みだりに道路を汚損し、又は道路の構造若しくは交通に支障を及ぼすおそれのある行為」を禁止しています。
- 自治体の対応: 多くの自治体(新潟県内の各市町村含む)でも、**「家庭の雪を道路に投げ出さないでください」**と公式に呼びかけており、現職国会議員が自らその「禁じ手」を推奨するかのような発信をしたことが問題視されました。
③ 「雪国のマナー」の履き違え
米山氏は「雪国ではよくやる」と主張しましたが、これに対しても反論が。
- 具体例: 確かに昔は「消雪パイプ」がない場所などで見られた光景ですが、現在は交通量も多く、事故のリスクが高いため**「現代の雪国ではマナー違反」**とされるのが一般的です。特に、除雪車が通った直後に雪を戻す行為は、除雪作業員への敬意を欠く行為とも捉えられました。
2. 米山議員の反応と火に油を注いだ展開
批判に対し、米山氏は当初「交通量の少ない道であり、合理的だ」と反論。しかし、医師であり弁護士でもあるという高学歴・専門職の肩書きを持つ同氏が、「法と安全」よりも「個人の合理性」を優先させた姿勢が、さらに火に油を注ぐ結果となりました。
SNSでの議論の具体例: 「弁護士が道路法違反を推奨するのか?」 「もしその雪で誰かが転倒・事故を起こしたら、賠償責任はどうなるのか?」 といった、法的・倫理的観点からのツッコミが絶えない状況となりました。
まとめ:除雪は「みんなの安全」を最優先に
雪国の生活は過酷であり、少しでも早く雪を消したいという気持ちは誰もが持っています。しかし、公道は自分ひとりのものではありません。
今回の騒動は、「個人の知恵」が「公共の安全」を脅かしたとき、どれほど激しい社会的批判を招くかを象徴する出来事となりました。
これからの雪対策チェック:
- 家の雪は、指定の流雪溝や自陣の敷地内に。
- 道路への雪出しは法律違反・事故の原因。
- 公人による発信は、法とマナーの両立が不可欠。
いよいよ本格的な冬将軍が到来しています。皆さんも除雪の際は、自分だけでなく「次に来る誰か」の安全を想像して作業にあたってください。