オフィスの冷蔵庫を開けたら、2Lの麦茶が何本もギッシリ…!
「またあの人か…」とモヤモヤしたこと、ありませんか?
職場の共有スペースを“私物化”する社員は、思わぬストレスの原因になります。特に夏場など飲み物の需要が高まる時期は、冷蔵庫の使い方を巡ってトラブルになりがちです。
この記事では、冷蔵庫を麦茶で独占してしまう社員に対して、角を立てずにスマートに対応する方法を具体例とともに紹介します。
1. よくある状況:麦茶ジャック問題とは?
▶︎ 事例:冷蔵庫の半分以上がAさんの麦茶で埋まっている
40代の社員Aさんは健康志向が強く、毎日自宅で作った2Lペットボトル入りの麦茶を3~4本持参。冷蔵庫に常時2本以上保管しており、ほかの社員が昼食用の弁当やドリンクを入れるスペースが足りない状況に。
▶︎ 社内の空気感
- 「言いたいけど言えない」人が多く、陰口や不満がじわじわと蓄積
- 注意しない管理職に対しても不信感が広がる
2. なぜこうした行動が起きるのか?
本人に悪気はない場合が多い
- 「自分で作ってきたんだから問題ない」
- 「余ったスペースに入れてるだけ」
- 「健康や節約のため」という“正当な理由”を持っている
このように、本人は“迷惑”という認識がないことが大半です。
3. 対処法:冷蔵庫を独占する社員にどう対応する?
対策①:ルールを明文化して“個人への指摘”を避ける
まずは「誰かを名指しで注意する」よりも、全体ルールとして周知する方が効果的でトラブルも避けやすくなります。
例文(社内掲示・メール):
【共有冷蔵庫のご利用について】
夏場につき冷蔵庫の利用が増えています。多くの方が使用できるよう、1人あたり1本までのドリンク保管を目安にご協力をお願いします。 また、長期間放置されている飲料・食品は処分の対象となります。
✅ ポイント:
- 「〇〇さんが迷惑」というニュアンスを出さない
- あくまで「全員の使いやすさ」を目的とした表現にする
対策②:注意する際は“個人批判”ではなく“ルール違反”として
どうしても個別に伝える必要がある場合は、「あなたが悪い」ではなく「こういうルールがあるから守ってね」というトーンを心がけましょう。
例:
「Aさん、冷蔵庫の件なんだけど、最近スペースが足りないという声が増えていて、みんなでルールを作ったんだ。今後は1人1本までってことにしたから、協力してもらえる?」
✅ ポイント:
- 感情を交えず、事実とルールに基づいた対応
- 攻撃的な口調を避け、協力を求めるスタンス
対策③:冷蔵庫に“物理的な制限”を設ける
場合によっては、実際にラベリングや区画分けを行うことで「誰がどれだけ使えるか」を可視化すると有効です。
例:
- 棚や仕切りに「Aチーム用」「個人ドリンクはここまで」などの表示
- 1人あたりのスペースを明確にする(例:幅15cm以内)
4. 対応の注意点
❌やってはいけないNG対応
- 陰口や愚痴を広げる:社内の雰囲気を悪化させるだけ
- 感情的に直接注意する:「なんでそんなに入れるんですか!?」→逆ギレや対立を生む
- 見て見ぬふりを続ける:不満が蓄積し、いずれ爆発する恐れ
5. まとめ:共有スペースには「思いやり」と「仕組み」が必要
職場の冷蔵庫のような共有資源は、「自由に使えるからこそ」思いやりや配慮が求められる場所です。
個人に直接ぶつかるのではなく、「全体ルールの明確化」「利用制限の見える化」など**“仕組みで防ぐ”のが最も効果的**。
ちょっとした気遣いと工夫で、みんなが気持ちよく働ける職場を目指しましょう。
おまけ:ひと言で伝える“やんわり注意フレーズ”
- 「最近、冷蔵庫ちょっと混んでてさ~、もう少し分け合えたら助かるかも」
- 「会社全体で“1人1本ルール”できたみたい。ちょっと不便だけど協力し合おう!」