1. 序盤情勢:長澤氏(自民)がリード、木村氏(中道)が追う展開
最新の情勢調査を総合すると、東京29区は自民党新人の長澤こうすけ氏がわずかに先行し、中道改革連合の木村たけつか氏が激しく追い上げる展開となっています。
- 長澤こうすけ氏(自民): 高市総理の「第一声」が秋葉原(東京)で行われた勢いそのままに、保守層を固めています。特に、自身の地盤である足立区エリア(伊興・舎人など)で圧倒的な組織力を発揮。
- 木村たけつか氏(中道): 地盤の荒川区で着実に票をまとめていますが、新党「中道改革連合」として、旧公明党支持層からの「票の積み増し」が想定ほど進んでいないのが現状です。
2. 激戦を左右する「3つの具体的事象」
なぜこれほどまでに情勢が緊迫しているのか、現場で起きている具体的な動きを見てみましょう。
① 「公明票」の行方がブラックボックス化
前回、この区で当選した岡本三成氏(現・中道改革連合比例)の支持層(公明支持母体)が、今回、旧民主系の木村氏にどれだけ流れるかが最大の焦点です。
- 具体例: 足立区の住宅街では、公明党の支持者が「自民の長澤さん(地元区議出身)は顔見知りだが、中道の木村さんはまだ遠い存在」と戸惑う声も漏れます。この**「支持層のミスマッチ」**が、中道連合の伸び悩みの正体と言えます。
② 高市人気 vs 庶民の物価高
高市総理の「強い日本」というメッセージが、下町の有権者に二面性を持って受け止められています。
- 具体例: 町工場が多い荒川区周辺では、積極財政による景気刺激策を期待して自民・長澤氏を支持する声がある一方、日暮里駅前の街頭演説では「今の物価高で生活が持たない」と現政権に批判的な有権者が、木村氏や他党の演説に耳を止める姿が多く見られます。
③ 「第三極」による票の分散
自民・中道の二強争いに、他党が楔(くさび)を打ち込んでいます。
- 国民民主党(たるい良和氏): 「手取りを増やす」政策が20〜40代の現役世代に浸透。
- 参政党(堀川てつろう氏): 25歳の若さを武器にSNSで急速に支持を拡大。
- 日本保守党(小坂英二氏): 荒川区議を長年務めた知名度があり、自民党の保守票を一定数削り取っています。
3. 今後の焦点:無党派層はどこへ動く?
調査によれば、東京29区でも**約3〜4割の有権者が「まだ決めていない」**と回答しています。
今後の見極めポイント:
- 足立の組織力 vs 荒川の地縁: 長澤氏が荒川区でどこまで票を奪えるか。
- 「高市解散」への不満: 解散判断に「反対」が「賛成」を上回る調査結果もあり、終盤にこの不満が木村氏への「批判票」として結集するか。
- 期日前投票の伸び: 荒川・足立両区での期日前投票の出足が、どちらの陣営に有利に働いているか。
結論:下町の決断が「日本の針路」を決める
東京29区は、単なる一選挙区の争いを超え、「高市政権への信任」か「中道勢力によるブレーキ」かを占う縮図となっています。
自民が単独過半数の勢いに乗って押し切るのか、それとも中道連合が下町の底力を見せて逆転するのか。2月8日の投開票日まで、一瞬たりとも目が離せません。