1. 地震の概要:短時間に繰り返される強い揺れ
2026年1月6日の午前中、島根県東部を震源とする地震が相次いで発生しました。
- 最大震度:5強(午前10時18分ごろ)
- 震源地: 島根県東部(深さ約11km)
- 地震の規模: マグニチュード(M)6.4(暫定値)
- 津波の心配: なし
特筆すべきは、その発生頻度です。 気象庁によると、午前10時18分の本震(暫定)からわずか23分間に6回、震度1以上の揺れが観測されました。さらに午前11時30分までには計11回に達しており、極めて短時間に集中した地震活動となっています。
主な観測地点(震度5強)
- 島根県: 松江市、安来市
- 鳥取県: 境港市、日野町、江府町
2. 異例の「長周期地震動 階級4」を観測
今回の地震では、鳥取県西部で長周期地震動 階級4が観測されました。これは「立っていることが困難になる」「固定していない家具の大半が動く」ほどの大きな揺れを意味します。
また、広島県福山市では調理中の油による火傷の被害が報告されているほか、鳥取県米子市では公園内での液状化現象、南部町では約4,000人に影響する断水や濁水が発生しています。
3. なぜ短時間にこれほど集中しているのか?
山陰地方は、特定の巨大なプレート境界ではありませんが、過去にも「2000年鳥取県西部地震」などの大きな地震が発生している地域です。
今回の震源は島根県東部ですが、断層が**「横ずれ断層型」**である可能性が示唆されています。短期間にこれほど回数が多いのは、地下の岩盤が連鎖的に破壊されている「群発的」な動きを見せているためと考えられ、一つひとつの揺れが小さくても、蓄積されたダメージで建物が倒壊する恐れがあります。
4. 今後の警戒ポイント:余震と二次災害
気象庁は、**「今後1週間程度、最大震度5強程度の揺れに注意」**と呼びかけています。特に発生から2〜3日程度は、同規模の大きな地震が続く可能性が非常に高いです。
- 倒壊の恐れがある建物・斜面から離れる 短時間に10回以上の揺れを受けているため、地盤や建物が緩んでいる可能性があります。
- 火災の防止と備蓄の確認 断水が発生している地域もあります。飲料水の確保と、揺れが収まった隙にガスの元栓などを確認してください。
- デマに惑わされない 「さらに大きな巨大地震が来る」といった根拠のない噂がSNSで広まることがありますが、公的機関(気象庁や自治体)の情報を優先してください。
5. 【最新】交通機関への影響と復旧状況(1月6日 午後3時現在)
強い揺れと相次ぐ余震により、中国地方の交通網は一時大きく混乱しましたが、徐々に再開の動きが出ています。
鉄道(JR西日本・JR四国)
- 山陽新幹線: 停電の影響で新大阪〜博多駅間で一時運転を見合わせましたが、午後1時に全線で運転を再開しました。ただし、現在も大幅なダイヤの乱れが発生しています。
- 在来線(山陰エリア): 山陰本線(鳥取〜浜田駅間)、境線、木次線、伯備線(米子〜新見駅間)などで現在も運転見合わせが続いています。
- 特急列車: 特急「やくも」や「スーパーまつかぜ」などで一部運休が出ています。
- 寝台特急: 本日(1月6日)始発の**「サンライズ出雲・瀬戸」は上下線とも全区間で運休**が決定しました。
高速道路
- 通行止め解除: 一時通行止めとなっていた**米子自動車道(蒜山IC〜米子IC)および山陰道(米子西IC〜安来IC)**は、安全確認が終了し、午後1時半までにすべての規制が解除されました。
6. 避難所の開設と過ごし方の注意点
島根県内では、松江市をはじめ各自治体が公民館などを避難所として開設しています。
主な避難所の開設状況(1月6日 正午時点)
松江市内では、城東・城北・川津・津田・玉湯・宍道など、各地区の公民館が避難所として順次開放されています。「安全な場所にいる方は無理に避難する必要はない」とされていますが、自宅の損壊や地盤の緩みが不安な方は早めの移動を検討してください。
避難所・自宅での注意パトロール
- 「通電火災」の防止 避難のために自宅を離れる際は、必ずブレーカーを落としてください。電気が復旧した際に、転倒した家電製品から火災が発生するリスクがあります。
- 感染症対策の徹底 避難所ではマスクの着用、こまめな手指消毒を心がけてください。体温計や常備薬、除菌グッズを持参することをお勧めします。
- エコノミークラス症候群に注意 車中泊や狭い避難所では足がむくみやすくなります。定期的に足を動かし、水分を十分に摂取してください。
- 断水・濁水への備え 鳥取県内の一部で断水が発生しています。エコバッグにポリ袋を入れれば簡易的な給水袋になります。早めの水の確保を。
まとめ:今夜から明日にかけての備えを
現在は「群発地震」のような状態にあり、揺れが収まったと思っても、すぐに次の強い揺れが来るという非常に危険なパターンが続いています。
暗くなる前に、懐中電灯の動作確認や、枕元に厚底の靴(ガラス片から足を保護するため)を準備するなど、夜間の揺れに備えた準備を済ませてください。