1. 猛暑エリアは西日本全域に拡大
2025年8月15日(金)、気象庁と環境省は西日本を中心に猛烈な暑さとなる予報を発表しました。
予想最高気温は35℃以上の「猛暑日」になる地点が多数。特に以下の地域では、熱中症警戒アラートが発令されています。
- 福岡・大分・長崎・佐賀・熊本・宮崎・鹿児島
- 山梨・愛知・三重
- 兵庫・和歌山・広島・島根・鳥取・山口
- 徳島・香川・愛媛・高知
つまり、九州・四国・中国地方のほぼ全域と、近畿や東海の一部まで警戒範囲が広がっています。
2. 具体的な危険度のイメージ
例えば、熊本市では予想最高気温が37℃。
屋外のアスファルト上では、地表温度が50℃近くまで上昇する可能性があり、直射日光下では10分も立っていられない危険な暑さです。
**名古屋市(愛知県)**でも36℃が予想されており、湿度の高さから「蒸し風呂」のような体感。室内にいても熱中症のリスクが高くなります。
3. 熱中症警戒アラートとは
熱中症警戒アラートは、環境省と気象庁が**「危険な暑さにより熱中症のリスクが極めて高まっている」**と判断した場合に発表される情報です。
これは単なる「暑い日の注意喚起」ではなく、命に関わる暑さが予想されるときの警報級情報です。
発表されたら取るべき行動例
- 不要不急の外出を避ける
- 冷房を適切に使用(28℃目安ではなく涼しいと感じる温度に設定)
- こまめな水分・塩分補給(1時間にコップ1杯程度)
- 高齢者や子どもの見守りを強化
- 屋外での運動は原則中止
4. 近年の傾向と背景
2025年の夏は、太平洋高気圧が強く張り出し、西日本を中心にフェーン現象も加わることで記録的な猛暑が続いています。
昨年(2024年)の同時期も九州北部で38℃超えが観測され、熱中症による救急搬送は1週間で全国1万人以上にのぼりました。
今年も同様の傾向が予想され、自治体では公共施設の**「クーリングシェルター(避暑施設)」**を開放して対応にあたっています。
5. まとめ
- 8月15日は西日本を中心に20府県で熱中症警戒アラート
- 屋外活動は極力控え、室内でも油断せず冷房を活用
- 体調の異変(めまい・吐き気・頭痛)があればすぐに涼しい場所で休む
「自分は大丈夫」と思っていても、熱中症は突然襲ってきます。特に高齢者や子ども、屋外作業者は要注意です。命を守るため、暑さを軽く見ず、徹底した予防行動を心がけましょう。