「なんでこんなに税金取られるの?」「給料の手取りが全然増えない…」
そう感じたことはありませんか?
しかも、その税金がちゃんと使われているかと思えば、中抜き構造や非効率な仕組みで消えていく現実もあります。
今回は、
- 日本の税金がなぜ「複雑で高い」のか
- 税金を利用した「中抜き構造」とは何か
- その結果、国民の生活はどうなっていくのか
について、具体例とともに深掘りしていきます。
1. 日本の税制はなぜこんなに複雑で高いのか?
▶ 他国と比べてみると…
例えば、アメリカでは確定申告をしない人が多く、年末調整のような簡易システムが整っている州もあります。また、北欧諸国では税金が高い代わりに教育費・医療費がほぼ無料で、納得感があります。
対して日本は、
- 税率は中程度~やや高め
- 手続きが煩雑
- 税金を払ってもサービスの恩恵が見えにくい
という「取られるのに報われない」構造になっています。
▶ 具体例:消費税だけで終わらない
例えば、買い物をする際には**消費税10%**が加算されますが、それだけではありません。
- 所得税(5%~45%)
- 住民税(一律10%)
- 年金・健康保険料(社会保険)
- 固定資産税、自動車税、たばこ税、酒税…
あらゆる場面で課税、課税、また課税。そしてその内訳は非常に見えにくいのです。
2. 「税金 → 中抜き → 実行者に届かない」構造とは?
▶ 中抜きの構造とは何か?
公共事業や補助金、給付金などの予算が執行される際、政府が直接現場にお金を出すことは稀です。多くは、大手の元請け企業を通し、下請け、孫請け、ひ孫請け…といった構造により、**中間で手数料(=中抜き)**が発生します。
▶ 具体例:GoTo事業・マイナンバー関連システム
- 「GoToトラベル」事業では、委託先の大手企業が数百億円単位の管理費を受け取り話題になりました。
- マイナンバーのシステム開発でも、大手IT企業が再委託を繰り返し、実際にコードを書くのは単価の安い下請けSE。最終的には、税金の多くが“実働しない中間層”に流れていきます。
これが「税金が吸い上げられて、ろくに国民に届かない」構図です。
3. 税金+中抜きで、国民にどんな影響があるのか?
▶ 実質的な「可処分所得の減少」
高い税金と社会保険料、そこに加えて中抜きによる非効率的な行政運営が続くと、どうなるか?
答えはシンプルです:
国民が使えるお金がどんどん減っていく。
例えば、年収500万円の会社員は、税金・社会保険料で約120〜130万円が天引きされ、残るのは370万円程度。ここから家賃・光熱費・物価高の影響も受けて、ほとんど貯金ができない生活になっています。
4. 若者・働き世代の未来はどうなる?
- 高齢化で社会保障の支出は増える一方
- 賃金は上がらない
- 税金と物価は上がる
- 教育・出産・老後資金の負担は重いまま
このままでは、若い世代は**「一生懸命働いても報われない」感覚を抱き、結婚・出産・住宅購入を控えるようになります。これは少子化の加速と経済の縮小**を生み、国そのものの体力を奪っていくのです。
結論:今のままでは「搾取される国民」になるだけ
税金は本来、社会を良くするために使われるものです。しかし現状では、複雑で不透明な仕組みによって、**「納める→搾取される→届かない」**という悪循環が起きています。
この構造を変えるには、
- 税金の使い道をもっと透明に
- 中抜きを許さない制度設計
- 納得できるサービス提供(教育・医療・子育て支援など)
が必要です。
あなたの声が未来を変える
今のままでは「自己責任」で済まされる世の中になってしまいます。
この問題に気づき、声を上げ、共有することが、社会を少しずつ変える力になります。