この夏、過去最大級の豪雨を覚悟すべき理由
■ 台風の「発生ゼロ」が異常なワケ
2025年6月上旬時点で、台風の発生件数が0件。これは極めて異例の事態です。
通常、台風は年明けすぐに1号が発生するのが一般的。たとえば:
- 2023年:台風1号は4月に発生
- 2022年:台風1号は3月末に発生
- 平年:1月〜3月のうちに1つ以上は発生
ところが、2025年は6月に入ってもゼロ。過去30年で見ても非常に珍しく、気象庁の観測記録上でも数回しかない現象です。
■ 台風が来ない=安全、ではない!
多くの人が誤解しがちですが、台風の発生が遅れている=安全というわけではありません。
実は、台風の発生が遅い年ほど、
- 複数の台風が夏〜秋に集中して発生
- 日本列島に立て続けに接近・上陸
- 前線や大気不安定と組み合わさって大雨災害が起きやすい
というリスクが高まる傾向にあります。
■ 過去の具体例:発生が遅れた年の“豪雨災害”
▶ 2018年:台風発生遅め → 西日本豪雨
- 台風1号の発生は5月中旬(やや遅め)
- その後、6月末〜7月上旬に記録的豪雨
- 広島・岡山・愛媛などで死者200人超
このときは、台風自体ではなく梅雨前線が活発化し、長時間の大雨をもたらしました。
▶ 2020年:前半静か → 後半に集中
- 6月末まで台風1号のみの静かな前半
- 7月には「令和2年7月豪雨」発生(熊本を中心に甚大被害)
- 8月以降、短期間に台風が複数発生し、立て続けに接近
つまり、「静かな前半」は嵐の前の静けさとも言えるのです。
■ 今年(2025年)の気象の特徴と警戒ポイント
気象庁や米NOAAの分析によると、2025年夏は以下の傾向が強まると見られています:
要素 | 予測傾向 |
---|---|
海面水温 | フィリピン沖〜南太平洋で高温傾向(台風が育ちやすい) |
日本付近の偏西風 | 北に蛇行しやすく、台風が本州に接近しやすいコースになりがち |
ラニーニャ現象 | 発生中〜継続見込みで、太平洋高気圧が強まり台風が西寄りに進む傾向あり |
つまり、一度台風が発生すれば、日本列島に接近・上陸する可能性が高いという状況です。
■ なぜ“集中豪雨”が怖いのか?
台風単体の風や雨も怖いですが、近年特に脅威となっているのが線状降水帯です。
2020年代以降、九州・中部・関東を中心に毎年のように発生し、次のような被害をもたらしています:
- 土砂崩れや河川氾濫(例:球磨川、千曲川など)
- 通信・電力網の寸断
- 通勤・物流の長期停止
台風と梅雨前線が重なると、この線状降水帯が発生しやすく、想定を超える雨量になります。
■ 私たちにできる「3つの備え」
① 情報をこまめにチェック
→ 気象庁、NHK、防災アプリなどで早めに情報収集
② ハザードマップを確認
→ 自宅周辺が浸水・土砂災害のリスク地域かを事前に確認しておく
③ 避難計画を家族で共有
→ 車が必要な人、高齢者、子ども連れの避難ルートは要確認
■ まとめ:台風ゼロは、安心材料ではない!
ポイント | 内容 |
---|---|
台風が発生していないのは異例 | 6月時点でゼロはかなり珍しい |
夏以降に発生が集中する恐れ | 豪雨・台風・線状降水帯に要警戒 |
備えは「早め」がカギ | 情報・避難・日常の備蓄が重要 |
▶ この記事を読んだら…
- スマホに「NHK防災アプリ」「Yahoo!防災速報」をインストール
- 自宅のハザードマップを1回確認してみる
- 備蓄リスト(非常食・懐中電灯・モバイルバッテリー)をチェック
ちょっとした行動が、大きな災害から命と生活を守る第一歩になります。