ここ数年、夏になると「またか…」と思わせるような激しい雨に見舞われる日が増えてきました。短時間に集中的に降るゲリラ豪雨は、いまや夏の“風物詩”とまで言われるようになっています。

しかし、それが“当たり前”になってしまうことで、私たちの備えがおろそかになっているかもしれません。今年2025年のゲリラ豪雨の傾向と、被害を防ぐために知っておくべきポイントを、具体例を交えて詳しくご紹介します。


☔ 今年(2025年)のゲリラ豪雨の特徴とは?

1. 発生回数がさらに増加傾向

気象庁の6月時点の速報によると、2025年の梅雨明け以降、関東・近畿を中心にゲリラ豪雨の発生件数が昨年比で約15%増加しています。特に都心部では午後3時〜7時の時間帯に集中しており、「帰宅ラッシュ」とぶつかるケースも多数。

例: 6月28日、東京都新宿区では、夕方5時頃に1時間あたり80mm以上の豪雨が発生し、地下鉄の一部区間が一時運休。新宿駅周辺の地下通路が冠水しました。

2. 気温の上昇による上昇気流の活発化

今年の日本列島は、6月からすでに平均気温が平年比+1.3℃と高く、湿度も例年より高い日が多くなっています。これにより上昇気流が発達しやすく、局地的な積乱雲(いわゆる“発達した雷雲”)が次々と発生しやすい環境が整っています。


💥 ゲリラ豪雨の主なリスク

・都市型水害

アスファルトで覆われた都市部では、雨水の排水が追いつかず地下通路や店舗、地下鉄が浸水するリスクが高まります。

・交通網の混乱

突然の大雨により鉄道の運転見合わせや遅延道路の通行止めなどが頻発。通勤・通学に大きな影響が出ています。

・落雷・突風・雹(ひょう)

ゲリラ豪雨には高確率で雷を伴うことが多く、屋外にいると落雷や飛来物によるけがの危険があります。


✅ 今日からできる具体的な対策

1. 最新の気象情報を常にチェック

  • **気象庁の「高解像度降水ナウキャスト」**を活用
  • スマホアプリ(Yahoo!天気、tenki.jpなど)で**「雨雲接近通知」**をONにする

2. 急な雨に備えて常に折りたたみ傘 or レインウェアを携帯

  • 特に午後の外出時には要注意!
  • ビジネスバッグにも入る防水ポーチ付き折りたたみ傘が便利

3. 屋外イベントや登山などは“雷注意報”が出たら即中止

例: 千葉県内の夏フェスでは、雷注意報発表直後に避難が遅れたため、観客の一部が軽症を負うトラブルが発生

4. 地下施設や河川敷には早めの避難を

  • 地下街、地下鉄入口、アンダーパスは浸水の危険地帯
  • 一度水が入り始めると逃げ場がないため、早めの移動が命を守るカギ

5. 停電への備えも忘れずに

  • モバイルバッテリー、懐中電灯の準備
  • 冷蔵庫や電子レンジなどの利用を控えるタイミングも要チェック

🧭 特に注意が必要な都道府県(2025年版)

地域主な傾向
東京都新宿・渋谷・池袋など、地下施設の多いエリアが危険ゾーン
大阪府梅田駅周辺、御堂筋の冠水実績あり
福岡県博多駅周辺は過去に地下街浸水経験あり
愛知県名古屋市内は過去に“ひょう”や突風による被害例も

🌈 まとめ:「備える夏」があたりまえになる時代へ

ゲリラ豪雨はもはや“突然の自然現象”ではなく、“夏に繰り返し起こる現象”へと変化しています。その被害を最小限にするには、**「気象を知る」「雨に備える」「動きを早める」**ことが大切です。

旅行中や出張中でも、“今日は傘が必要か?”だけでなく、“この後1時間で空がどう変わるか?”まで意識できれば、被害に遭う可能性を大きく減らせます。

今年の夏は「備えた人」が安全で快適に過ごせる時代です。
あなたの行動が、大切な人の命や生活を守る第一歩になるかもしれません。

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