2025年7月現在、ドル円相場は150円台に突入し、日本円の価値は大幅に低下しています。この円安の影響を強く受けているのが、私たちの身近なガジェット、特にiPhoneなどのスマートフォンです。

かつて「最新のiPhoneは毎年買い替える」という層も存在しましたが、いまや新品の購入は一般層にとってハードルが高くなりつつあります。


💰 iPhoneの価格推移と円安の影響

アップルの公式サイトで販売される最新モデル「iPhone 16 Pro(仮)」の価格は、
1,399ドル → 円換算で約21万円(ドル円150円換算)

比較すると、

  • 2018年(iPhone XS発売時):109,800円
  • 2021年(iPhone 13発売時):122,800円
  • 2024年(iPhone 15発売時):159,800円
  • 2025年(円安進行後):20万円超

わずか数年で約1.7倍の価格上昇です。これに加え、Apple製品は米ドル建てで価格設定されているため、円安がそのまま価格に反映されます。


📱 日本人が「中古スマホ」に流れる現実

● 中古市場の活況

円安と物価高を背景に、中古スマホ市場が急拡大しています。実際、秋葉原やネット通販では「バッテリー80%以上・美品」のiPhone 13シリーズが7~8万円台で取引されるケースが増えています。

● 具体例:ユーザーの声

  • 東京都在住・30代男性:「iPhone 16 Proは欲しかったけど、月収を考えると無理。結局、中古のiPhone 13に機種変しました。」
  • 大阪府在住・20代女性:「新品は高すぎて、未使用の整備済み品を選びました。今は中古ショップの保証付き商品が人気です。」

🛒 キャリア契約も「実質負担ゼロ」終了で苦境

以前は、携帯キャリアの「2年縛り+実質0円」で新品を手に入れることができました。しかし総務省の規制強化で端末割引の上限は2万円まで。これにより、20万円近いiPhoneは「一括購入」または「分割払い(48回)」が前提となり、負担が重くなっています。


🔥 Android・中古端末・SIMフリーへのシフト

円安で新品iPhoneが買えない現状を受け、以下の動きが加速しています:

  • 中古iPhoneや認定整備品への需要増加
  • 5万円以下のAndroid機種(Pixel 8a、Xiaomiなど)の人気上昇
  • 格安SIM+中古端末の組み合わせによる節約志向

結果として、日本のスマホ市場は「新品ハイエンド離れ」「中古・廉価モデルへのシフト」が鮮明です。


⚠️ 日本人の購買力低下が露わに

円安だけでなく、日本の賃金停滞も問題です。
米国ではiPhone 16 Proが1,399ドル(現地所得比では数週間分の給与)ですが、日本では同額が月収の半分以上という層も多く、購買力の差が歴然です。

例:

  • 米国:年収中央値 6万ドル(約900万円)、iPhoneは給与2~3週間分
  • 日本:年収中央値 450万円、iPhoneは給与1か月分超

この格差が「新品iPhoneは富裕層向け、中古は一般層向け」という現実を作り出しています。


📝 まとめ:円安時代のスマホ購入は「選別の時代」へ

ドル円150円時代に突入し、iPhoneは「高級品」と化しました。

  • 新品を買える層は限定的
  • 中古や廉価モデルを選ぶ層が大多数
  • スマホは長期利用(4~5年)が当たり前に

この現実は、単なる円安だけでなく、日本の所得停滞や物価高の構造問題を浮き彫りにしています。もはや「毎年最新iPhoneを買う時代」は終わりを告げ、中古や整備済みスマホを賢く選ぶ時代が到来しています。


あなたは次にスマホを買い替えるとき、「新品派」ですか?それとも「中古派」ですか?

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