2025年8月11日現在、熊本市では降り続く記録的な大雨により、市内全域で非常に危険な状況となっています。すでに河川の氾濫や、道路の冠水が至る所で発生しており、今すぐに行動しなければ命に関わる事態です。
この記事では、今の状況がどれほど危険なのか、そして皆様が**「垂直避難」**という行動をとるべき理由について、緊急にお伝えします。
1. 熊本市内の状況は、すでに「危険」な段階
熊本市は、複数の河川が市内を流れているため、大雨の際には内水氾濫や河川の氾濫が起こりやすい地形です。
- 河川の氾濫: 井芹川、白川、緑川など、市内の主要な河川の水位は急激に上昇し、一部ではすでに堤防を越えて水が溢れ出しています。この水は、勢いよく住宅地へと流れ込み、家屋や車を押し流すほどの力を持っています。
- 道路の冠水: 排水が追いつかず、多くの道路が冠水しています。一見浅そうに見えても、マンホールの蓋が外れていたり、側溝に吸い込まれたりする危険があります。車での移動は、水圧でドアが開かなくなることもあり、非常に危険です。
2. 今、取るべきは「出歩かない」と「垂直避難」
このような状況では、もはや「避難所への移動」という行動は危険を伴います。命を守るために最も重要なことは、以下の2点です。
① 出歩かない、川や水路に絶対に近づかない 水面が見えるからといって、その下にある危険な状況はわかりません。
- 氾濫した水の中には、ゴミや瓦礫が混ざっており、怪我をする可能性があります。
- 水路や側溝は、急な流れで吸い込まれる危険があります。
- 車の運転も、水深が分からず、車体が浮いたりエンストしたりする危険があります。
② 今いる場所より高いところへ「垂直避難」 外への避難が危険な場合は、今いる建物の中で、より安全な場所に移動してください。
- 2階以上へ移動: 1階にいる場合は、すぐに2階へ上がってください。
- 家の中で最も高い場所: 2階建て以上の建物なら、一番上の階に移動しましょう。
- がけや斜面から離れた部屋: 土砂災害のおそれがある場合は、がけや斜面から離れた部屋に移動してください。
3. 決して諦めないで。身の安全を確保すれば、救助を待つことができる
「もう避難は間に合わない」と諦める必要はありません。今いる場所で、少しでも安全な場所に移動することで、救助が来るまで命をつなぐことができます。
- 身の安全を確保: 落ち着いて、家族と一緒に安全な場所へ避難してください。
- 最新の情報収集: 携帯電話やラジオ、テレビで最新の情報を入手しましょう。
- 救助を待つ: 無理に外に出ようとせず、救助を待ちましょう。
この雨はまだ降り続いています。熊本市にお住まいの皆様、どうかご自身の命、そして大切な人の命を守るために、今すぐ最善の行動をとってください。