1. キッカケは大人たちの“収集熱”
2025年8月9日から11日まで、マクドナルド・ジャパンでは「ハッピーセット」に限定のポケモンカードが付属するキャンペーンを実施。各セットには必ずピカチュウのカードが含まれるほか、もう1枚はランダムなキャラが入っていましたDiario ASQuartz。
しかし、予想を遥かに超える大人の“爆買い”が発生。ハッピーセットを何十個もまとめ買いし、カードだけを回収した後、食べ物は店内や店外に“廃棄”されるという騒動に発展しましたニューヨークポストAP NewsDiario AS。
2. 店内での混乱と食品ロス
SNSでは、未開封のハッピーセットが山積みになっている光景や、ゴミのように置かれた食事の山などが次々と投稿され、見るに堪えない光景に。「食べ物を捨てるなんて許せない」「子どもたちの楽しみが台無し」など、世間の批判が殺到しましたDiario ASAP NewsGosuGamers。
3. 即日終了・公式謝罪へ
こうした異常事態を受け、マクドナルドはポケモンカード付きハッピーセットの配布を早々に中止。公式声明では、「食べ物を廃棄する行為は容認できない」「子どもと家族に楽しい体験を届けるというハッピーセットの原点を損なった」「準備不足を深く反省する」と謝罪しましたニューヨークポストAP News。
4. 次回に向けた新たな対策:購入制限導入
そして8月15日からの第2弾では、初動から対策を講じる姿勢を見せました。
具体的には:
- 1グループにつき最大3セットまでの購入制限(店舗・アプリ・配達すべてに適用)
- ルールを守らない客には販売拒否の可能性やアプリの利用停止などペナルティ導入
- フリマサイトへの圧力(転売対策として協力要請)も提示SoraNews24 -Japan News-+1VICE。
5. 収集文化とチェーン店プロモの難しさ
この騒動は、日本の“コレクター文化”と大手チェーンのプロモ企画がぶつかった典型例。実際、ポケモンカードは数万円の価値になることもあり、“中身目当て”での大量購入はある意味自然な動きとも言えます。ただ、飲食店として“食事の提供”が核心であることを忘れてはいけません。そのバランスが崩れた結果が今回の混乱でしたニューヨークポストBusiness Insider。
まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
目的 | 子ども向け楽しいプロモ企画として企画 |
問題点 | 大人数によるカード狙いの爆買い→食品ロスと混雑 |
結果 | 1日で配布中止、公式謝罪 |
対策 | 3セット制限、ルール違反者へのペナルティ、転売防止措置 |
教訓 | 食品提供の本質と収集文化の相克、事前対策の重要性 |
今回の騒動は、「どうしてこうなった…?」と思わずにはいられない事件でしたが、マクドナルドの迅速な対応と反省は評価できる点でもあります。