2025年8月17日午前6時13分ごろ、宮崎県北部山沿い・宮崎県南部平野部で震度4の地震が観測されました。震源や規模の詳細は気象庁から順次発表されていますが、地元では強い揺れを感じた方も多く、不安の声が広がっています。特に「南海トラフ地震との関連はあるのか」という点に注目が集まっています。


今回の地震の概要

  • 発生時刻:2025年8月17日 午前6時13分
  • 最大震度:震度4
  • 震源:宮崎県付近(詳細解析中)
  • 震源の深さ:およそ40〜50kmと推定
  • マグニチュード:5前後とみられる

震度4という揺れは、立っていると体を揺さぶられるほどの規模で、棚から物が落ちたりする可能性があります。


南海トラフ地震との関連性は?

南海トラフ地震は、静岡県沖から九州沖にかけて続くプレート境界で起きる巨大地震の総称です。宮崎県はその西端に位置しており、過去にも南海地震や昭和南海地震で強い揺れや津波に見舞われました。

今回の地震は震源の深さや規模から、直ちに南海トラフ巨大地震に直結するものではないと専門家は見ています。ただし、以下の点で「無関係ではない」ともいえます。

  1. 前震・誘発地震の可能性
     巨大地震の前に、規模の小さい地震が増える傾向が観測されることがあります。
  2. プレート境界付近の活動活発化
     宮崎県沖はフィリピン海プレートが沈み込む場所で、ひずみがたまりやすい領域。今回の揺れはその一部の解放現象とも考えられます。
  3. 気象庁の「南海トラフ臨時情報」基準
     今後、さらに大きな地震が同じ海域で発生した場合には、臨時情報が出される可能性もあります。

過去の事例との比較

  • 2016年:熊本地震では、前震と本震が数日内に連続して発生
  • 1946年:昭和南海地震(M8.0)が発生し、宮崎県沿岸にも津波被害

このように「一度の地震で終わらないケース」が歴史的に存在するため、今回の揺れを軽視することはできません。


住民が取るべき行動

  1. 家具の固定・避難経路の確認
     震度4規模が繰り返されると、耐震性の低い建物や家具の転倒リスクが高まります。
  2. 津波情報の確認
     今回は津波の心配はないとされましたが、海に近い地域では必ず速報を確認してください。
  3. 非常持ち出し袋の再確認
     水・食料・モバイルバッテリー・懐中電灯など、最低3日分の備蓄が推奨されています。
  4. デマに注意
     「南海トラフがすぐ来る」といった不確実な情報がSNSで広がりがちです。必ず気象庁や自治体の公式発表を参照してください。

まとめ

今回の宮崎県での震度4の地震は、南海トラフ巨大地震そのものではありません。しかし、南海トラフの震源域に隣接した地域での地震活動であるため、住民にとっては「防災意識を再確認するタイミング」といえます。

「今すぐ巨大地震が起こる」と断定することはできませんが、いつ発生してもおかしくないのが南海トラフです。今回の地震をきっかけに、ぜひ家族で避難場所や連絡手段を確認しておきましょう。

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