2025年、台風シーズンが本格的に始まる中、早くも日本列島に上陸するおそれのある台風が発生しそうです。現在、日本の南にある**「台風のたまご」**、つまり熱帯低気圧が急速に発達しており、このまま進路をたどれば、九州にいきなり上陸する可能性が高いと気象庁は発表しています。

「まだ台風になっていないから大丈夫」と油断している場合ではありません。この熱帯低気圧は、過去の豪雨災害と同じように、線状降水帯を伴い、局地的に猛烈な雨を降らせるおそれがあります。


1. 台風の「たまご」がなぜ危険なのか?

「台風のたまご」は、まだ台風に発達していない熱帯低気圧のことです。しかし、これがひとたび発達すると、わずか1日で台風となり、急激に勢力を増すことがあります。

  • 具体的な例:
    • 2020年の台風10号は、日本の南の海上で急速に発達し、「特別警報級」の勢力となって日本に接近しました。
    • 今回の熱帯低気圧も、海面水温が高い海域を進むため、短期間で勢力が強まる可能性が指摘されています。

2. 進路予想:いきなり九州に上陸

気象庁の進路予想図によると、この熱帯低気圧は日本の南から北上し、そのまま九州地方に上陸する可能性が高いとされています。

  • 想定される影響:
    • 暴風・高波: 九州の沿岸部では、台風接近前から波が高くなり、暴風域に入るおそれがあります。
    • 記録的な大雨: 台風の北側にできる線状降水帯により、同じ場所で数時間にわたって猛烈な雨が降り続く可能性があります。

具体的な例:

  • 線状降水帯が発生すると、わずか数時間で1ヶ月分の雨量が降ることも珍しくありません。これにより、河川の氾濫や土砂災害が発生する危険性が高まります。
  • 過去には、線状降水帯によって、広島県や九州北部で甚大な土砂災害が発生しました。

3. 今すぐできる備え

「台風になってからでいいか」と後回しにするのではなく、今からできる備えを始めてください。

  • 避難経路の確認: 自宅や職場から最寄りの避難所までの経路を再確認しましょう。
  • 非常用持ち出し袋の準備: 飲料水、食料、懐中電灯、携帯ラジオ、常備薬などを改めて確認してください。
  • 家の周りの点検: 窓ガラスが割れないように補強したり、飛ばされやすいものを片付けたりする作業を今から行いましょう。

4. まとめ:油断せず、命を守る行動を

この「台風のたまご」は、私たちの命を脅かす可能性を秘めています。気象庁の情報をこまめにチェックし、油断することなく、早めの備えと行動を心がけてください。

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