2025年8月、俳優の**黒沢年雄さん(81)**が自身のブログで、若者の「闇バイト」問題について言及し、大きな波紋を呼んでいます。
黒沢さんは、

「普通に働けば簡単に月50万円は稼げる。闇バイトをする若者は本当に馬鹿だ」

と断言しました。

背景:急増する「闇バイト」

近年、SNSや匿名掲示板を通じて募集される「闇バイト」が社会問題となっています。
代表例は、いわゆる**特殊詐欺グループの“受け子”や“出し子”**など。

  • 1回の仕事で数万円から数十万円の“報酬”を提示
  • しかし逮捕されれば懲役数年の実刑
  • 組織に利用された挙句、報酬すら支払われないケースも多発

警察庁の発表では、2024年に闇バイトに関与した若者は前年比で約1.4倍増加。特に大学生や20代前半が目立っています。

黒沢年雄の主張

黒沢さんは芸能界デビューから50年以上。俳優業の傍ら、舞台・歌手活動・講演など幅広く活躍してきました。
その経験から「真面目に働けば必ず生活できる収入が得られる」と信じており、今回の発言もそこに基づいています。

具体的には、

  • 建設現場や夜勤の工場勤務などで月40〜50万円は現実的
  • トラックドライバーやタクシー運転手も、残業込みで手取り50万円超の例がある
  • 芸能活動においても「下積み時代でも工夫して稼いできた」

といった実体験や周囲の例をもとに語っています。

ネットの反応

この発言には賛否が集まりました。

賛同の声

  • 「確かに深夜労働や肉体労働をすれば月50万は可能。犯罪に走る必要はない」
  • 「81歳でここまで言えるのは立派」

批判の声

  • 「普通に働いて50万は簡単じゃない。非正規雇用が多い現実を見てほしい」
  • 「年金世代だから気楽に言えるのでは?」

つまり、**「可能かもしれないが簡単ではない」**というのが多くの若者の本音のようです。

実際のデータから見る「月50万円」

厚生労働省の賃金構造基本統計調査(2024年)によれば、

  • 20代男性の平均月収:約28万円
  • 30代男性の平均月収:約38万円
  • 月収50万円に届くのは、全体の約2割に満たない

ただし、トラックドライバーや夜勤を伴う工場勤務などでは、残業代込みで50万円超えは珍しくありません。
例えば、首都圏の長距離トラック運転手は月60〜70万円に到達することもあります。

まとめ

黒沢年雄さんの「月50万円は簡単に稼げる」という発言は、現実の統計と照らし合わせると「誰にでも簡単に」というわけではありません。
しかし、彼が伝えたかったのは「犯罪に手を染める必要はない。真っ当に努力すれば十分な収入は得られる」というメッセージでしょう。

闇バイトは一瞬の誘惑に見えても、人生そのものを失うリスクがあります。
社会が若者に「普通に働いても安心して暮らせる環境」を整えることが、こうした犯罪抑止につながるのではないでしょうか。

投稿者 ブログ書き