1. 参政党の狙い:自民党を見限った「保守層」の受け皿に
神谷代表がターゲットに据えたのは、自民党内でも特に**「LGBT理解増進法」の推進や「移民政策(外国人材受け入れ拡大)」に積極的な議員、そして「財務省主導の増税路線」を容認する主流派**の選挙区です。
これまで自民党を消去法で選んでいた保守的な有権者に対し、「自民党はもう保守ではない」というメッセージを突きつけ、票を奪い取るのが狙いです。
2. 【具体例】ターゲットとなり得る注目の選挙区
もしこの方針が実行されれば、以下のような選挙区で自民党候補が窮地に立たされる可能性があります。
① 群馬4区(福田達夫氏ら主流派の地盤)
自民党の家系であり、党の中枢を担う議員の選挙区です。
- 背景: 参政党は、自民党の世襲政治やグローバリズムへの親和性を強く批判しています。
- 影響: 保守王国と言われる群馬において、参政党が「日本人のための政治」を掲げて候補を立てれば、これまで自民党を支えてきた農家や地域組織の若手層の一部が流出し、盤石な地盤に亀裂が入る恐れがあります。
② 東京1区(リベラル色が強い自民候補の選挙区)
自民党内でもリベラル寄り、あるいは多様性重視の政策を推進する候補がいるエリアです。
- 背景: 神谷代表は「伝統的な家族観の破壊」に反対しており、LGBT関連法を推進した議員を強く批判しています。
- 影響: 「自民党の左傾化」に不満を持つ保守層が参政党候補に流れることで、接戦区では自民党候補が数千票から1万票単位で票を失い、野党候補(立憲・公明新党など)に漁夫の利を与えてしまう「共倒れ」のリスクが生じます。
③ 栃木1区(過去に擁立検討があった因縁の地)
過去にも候補者調整で注目されたエリアです。
- 背景: 地方の保守層が厚い地域ですが、同時に物価高や増税への不満も蓄積しています。
- 影響: 参政党が「消費税廃止」や「積極財政」を前面に押し出すことで、自民党の経済政策に失望した中小企業経営者や現役世代の票を奪い合う激戦が予想されます。
3. 「刺客擁立」がもたらす2つの政治的効果
神谷代表のこの動きには、単なる議席確保以上の戦略的意図が見て取れます。
- 自民党への揺さぶり: 「参政党に票を食われる」という恐怖を自民党議員に植え付けることで、自民党内の政策決定(増税や外国人受け入れなど)にブレーキをかけさせる「場外乱闘」的な効果を狙っています。
- 存在感の誇示: 立憲と公明が「中道」へシフトしたことで、空いた「右派・保守」のスペースを独占し、参政党を「唯一の保守政党」としてブランディングする絶好の機会と捉えています。
結論:自民党にとっては「背後からの狙撃」
立憲・公明の「正面からの攻撃」に加え、参政党による「背後からの保守票切り崩し」を受ける自民党は、かつてないほど難しい選挙戦を強いられることになります。
特に、参政党の強みはSNSを駆使した草の根の動員力です。有名無実化した自民党の地方組織に対し、熱狂的な支持者を持つ参政党候補がどこまで食い込むか。2026年の衆院選は、「保守とは何か」を問う内戦の様相を呈してきそうです。