1. ニュースの核心:麻生氏が放った「一刀両断」の現場

1月15日夜、自民党本部。記者団から「公明党との連立解消による票の減少、特に都市部の若手議員からの懸念についてどう考えるか」と問われた麻生副総裁は、冷笑を浮かべながらこう言い放ちました。

「(公明の票がなくて負けるなんてのは)選挙弱いやつが言うセリフだ。そもそも自力で勝てないやつを公明の票で延命させてきたのが間違いなんだよ」

公明党の離脱を「ピンチ」ではなく、自民党が「自立」するための**「淘汰のチャンス」**と捉える。麻生氏らしい、毒舌と合理主義が入り混じった発言です。

2. 「選挙弱いやつ」発言の裏にある3つの真意

麻生氏はなぜ、この時期にあえて党内を逆なでするような発言をしたのでしょうか。

① 「高市人気」への絶対的な自信

現在、高市首相の支持率は7割を超えています。麻生氏は「今の高市人気があれば、公明党の組織票がなくても、無党派層の支持だけで十分お釣りが来る」と計算しています。公明の協力に頼らずとも、圧倒的な世論の風で押し切れるという読みです。

② 議席の「純化」と派閥再編

公明党の推薦を受けて当選してきた議員は、政策決定において公明党に配慮(ブレーキ)をかけられがちでした。麻生氏には、今回の選挙を機に「公明に依存しない議員」だけを残し、より保守色の強い、強固な親高市派の基盤を作りたいという思惑があります。

③ 維新との「閣外協力」への布石

公明党が去った今、自民党がパートナーとして見据えているのは日本維新の会です。麻生氏は、公明票を失うリスクよりも、維新と組んで「改革・保守」のイメージを打ち出す方が、これからの選挙には有利だと踏んでいます。

3. 若手議員の悲鳴:「麻生さんは雲の上の人だから…」

一方、この発言に真っ青になっているのが、都市部(東京や神奈川など)の若手・中堅議員たちです。

  • 数千票の重み: 小選挙区において公明党の組織票(約2万〜3万票)は、当落を分ける決定的な数字です。「選挙に弱い」と言われようが、その票がなければ落選する現実を前に、党内では**「麻生氏の放言がさらなる離反を招く」**という不満が鬱積しています。

4. 今後の展望:麻生氏の博打は当たるのか?

麻生氏の「一刀両断」は、党内の引き締めを狙ったものですが、同時に大きなリスクも孕んでいます。

  1. 公明党の逆襲: 「中道改革連合」となった公明党は、これまで自民を支援していた票を、今度は「自民を落とすための票」として全力投入します。
  2. 保守分裂の加速: 参政党などの動きもあり、保守層が割れる中で「公明票の喪失」が想像以上のダメージになる可能性も否定できません。

まとめ:麻生太郎が描く「ポスト公明」の政治

「選挙弱いやつが言う」という言葉には、**「公明党に配慮しすぎて、自民党らしさを失うくらいなら、一度壊してしまえ」**という麻生氏の過激な本音が透けて見えます。

高市首相の熱狂、公明の離反、そして麻生氏の剛腕。2026年2月の衆院選は、単なる議席争いではなく、自民党という組織が「自立」できるのか、あるいは「崩壊」の序曲を奏でるのかを決める、血の入れ替え(パージ)の舞台となりそうです。

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