2025年6月、日本列島ではまだ梅雨明け前だというのに連日の猛暑日。気象庁の発表では、東京で6月に35℃以上の猛暑日が5日連続という観測史上初の異常事態に突入しました。
街を歩けば、汗をふきながらネクタイを締めたビジネスマン。もはやこれは**“砂漠でスーツ”状態**。そろそろ日本のビジネスマナー、気候に合わせてアップデートしませんか?
◆ 「6月の猛暑日」がすでに異常事態
たとえば2025年6月20日、東京都心は**最高気温36.8℃**を記録。これは従来の「真夏日」を大幅に超える「猛暑日」。
しかも梅雨が終わっていないどころか、湿度は80%以上。つまり、
「サウナよりも長くて重たい不快感」が毎日続いている
のです。こんな中、長袖シャツにスーツ、革靴で通勤しているビジネスマンの姿を見ると、もう苦行にしか見えません。
◆ 実例:「耐えられない出勤スタイル」
▷ 会社員Aさん(30代・営業職)
「朝、家を出て5分でワイシャツがびしょびしょ。会社につく頃には不快感マックスで集中力もゼロ。もう“努力”じゃなくて“拷問”ですよ。」
▷ 会社員Bさん(40代・管理職)
「エアコンを効かせても、会議中に顔から汗が垂れてくる。お客さんにも申し訳ないし、見た目も悪い。スーツを着てる意味があるのか疑問。」
◆ 世界を見れば「服装は気候に合わせて当然」
日本のスーツ文化は、明治時代以降に西洋化の一環で根付いたもの。しかし、世界に目を向ければ、
- ハワイ:公務員も銀行員も「アロハシャツ」が正装
- シンガポール:外回りのビジネスマンはポロシャツ&チノパン
- フランス:夏は「スーツを脱ぐ自由」が当然の権利
なのです。
▷ 実際に日本でも動き始めている企業
- 沖縄の自治体職員は、6月〜9月にかけてアロハシャツ勤務を導入。
- IT系企業では、ビーサンOKの企業が増加中。Slack社やBASE社などは「完全私服OK」を制度化。
- ある地方銀行では、「クールビズ強化月間」として職員にポロシャツとスニーカーを支給。
◆ スーツを着る意味、そろそろ見直そう
「身だしなみ」はもちろん大事です。でも、気候変動が激しいこの時代、命を守ることが最優先。
▷ “昭和マナー”のアップデートを!
- スーツにネクタイ=信頼の証?
→ 汗だくで臭いほうが失礼では? - 革靴でなければいけない?
→ 滑る、蒸れる、足が腫れる=パフォーマンス低下 - アロハやビーサンはだらしない?
→ 環境適応と効率重視の“スマート服装”
◆ ビーサン・アロハ出勤、むしろ“合理的”
気温35℃の中を歩く=サバンナを徒歩移動するようなもの。
だったら、通気性のあるアロハシャツ、軽量なビーサン、撥水性バッグ、帽子やサングラスで出勤する方が合理的です。
体調を崩してパフォーマンスが下がるより、涼しく快適な服装で働く方が、企業にとっても生産性が高いのでは?
◆ 最後に:命を守るドレスコードを
地球の気温は確実に上がっています。
**「昔はこれが当たり前だった」**という価値観を維持するために、毎年数万人が熱中症で倒れる社会に未来はありません。
スーツもネクタイも、**「TPOに応じて自由に選べる社会」**をめざしましょう。
そろそろ叫んでもいい頃です。
ビーサン・アロハで出勤だっていいじゃん!