外国人のための政治になっていると感じる理由とその背景とは

こんにちは。今回は多くの日本人が近年感じ始めている「違和感」について、正面から取り上げてみたいと思います。

「最近の日本、なんだか日本人のための国じゃなくなってきた?」
「外国人ばかり優遇されて、日本人が損してる気がする」

そんな声がSNSや街の声で増えているのは事実です。
では、その感覚は事実なのか?それとも誤解なのか?
この記事では、外国人政策にまつわる具体例や制度、そして背景事情を丁寧に紐解きます。


◆ 背景①:なぜ日本で外国人が増えているのか?

まず基本として、今の日本は外国人労働者なしでは社会が回らない構造になっています。

  • 少子高齢化 → 若年労働力が圧倒的に不足
  • 特に介護・建設・外食・農業分野で人材が集まらない
  • そこで政府は「技能実習制度」「特定技能制度」などで外国人労働者を受け入れ拡大中

📌たとえば、2023年末時点で日本国内の外国人労働者数はおよそ200万人を超え、過去最多を更新。


◆ 例①:外国人の生活保護受給問題

ネット上で「外国人が生活保護を簡単にもらってる」という批判がありますが、実際はどうでしょうか?

【事実】

  • 外国人は本来「生活保護の対象外」だが、最高裁判決により“人道的措置”として自治体が支給可
  • 受給者全体に対する外国人の割合は約1.5~2%(厚労省データ)
  • 日本国籍者の方が圧倒的に多い

✅【補足】
支給のハードルは実際には高く、「外国人だから優遇されている」わけではありません。
ただし、制度のあいまいさが「不公平感」につながりやすいのは事実です。


◆ 例②:「外国人留学生優遇」に見える奨学金制度

たとえば、国費留学生に支給される日本政府の「文部科学省奨学金」は以下のような内容です:

  • 授業料全額免除
  • 毎月約14万円の生活費支給
  • 渡航費用・帰国費用も支援

これに対して、日本人学生は返済義務ありの奨学金(借金)を背負うケースが多いため、不満が出やすいのです。

✅【政府の立場】
日本文化の発信・国際協力の一環として、優秀な人材の育成という名目。
しかし、日本人学生への支援拡充が伴っていないため、「逆差別」のように感じられてしまうという構造的な問題があります。


◆ 例③:外国人犯罪と治安の問題

「外国人の犯罪が増えて治安が悪くなっている」と不安視する声も根強くあります。

【警察庁のデータ(令和5年)】

  • 来日外国人による刑法犯検挙数:約9,000件(全体の4.3%)
  • 組織窃盗(技能実習生グループ)、不法滞在などが一部で問題化

✅【注意点】

  • 犯罪率は日本人の方が圧倒的に多い
  • ただし、メディアで外国人による重大事件が強調される傾向により、「外国人=危険」という印象が膨らむ

◆ ◆ ではなぜ「外国人のための政治」に見えるのか?

ここには3つの主な理由があります:

①「支援」の見える化だけが強調される

外国人支援は目立ちやすく、日本人向け支援は当たり前すぎて話題にならない。

例:外国人の子ども向け日本語教育支援は目立つ → でも日本人の子ども向け学習支援も同時にある(報道されない)


② 日本人への負担感が増している

年金減額、増税、社会保障カット…
日本人が「苦しい」と感じている中、外国人支援が目立つと「なぜ俺たちだけ損するんだ」と感じてしまう。


③ 国民への説明不足

外国人政策の多くが、国会でもろくに報道されず、裏で進められているように見える。
結果、国民が置き去りにされた印象を持ちやすい。


◆ 解決へのヒント:対立より「見える公平さ」を

外国人受け入れは今の日本にとって必要不可欠ですが、問題は**“日本人が報われている実感”を持てていないこと**にあります。

✅ 政府に求められるのは:

  • 日本人向け支援の見える化・拡充
  • 負担の公平性を明確にする政策設計
  • 外国人支援とセットで「日本人の暮らし改善」を進めること

◆ 最後に ―「排除」より「調整」の政治を

日本が今後も豊かな社会であるためには、外国人との共生は避けられません。
しかしそれは、“日本人が大切にされる社会である”という前提があってこそ成り立つものです。

外国人だけが得をしている
日本人だけが損をしている
→ こうした感情が爆発しないためには、「納得できる説明と調整」が不可欠なのです。

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