1. 衆院選の結果:明暗を分けた「49議席」の内訳

2月8日の投開票で、中道改革連合は公示前の167議席から激減し、49議席にとどまる惨敗を喫しました。しかし、この「49」の中身が党内の火種となっています。

  • 公明系:28人全員当選(比例上位優遇の勝利)結党時の合意に基づき、公明党出身者は比例ブロックの最上位に配置されました。その結果、小選挙区の風に関係なく、候補者28人全員が議席を確保するという驚異の当選率100%を記録しました。
  • 立憲系:21人のみ当選(重鎮たちの落選)一方で立憲出身者は、小沢一郎氏、枝野幸男氏、安住淳氏ら「王国」を築いていた重鎮たちが次々と落選。小選挙区での当選はわずか7人に留まり、立憲系議員の間には「自分たちが盾になり、公明系だけが生き残った」という強烈な被害者意識が蔓延しています。

2. 2月13日代表選:「恩を返せ」と「静観」の攻防

野田佳彦・斉藤鉄夫両共同代表の引責辞任に伴い行われた代表選(投票権は衆院議員49人のみ)は、極めて異例の展開となりました。

公明系の不出馬と「静観」

公明系は「比例で優遇された以上、代表の座まで狙うのは立憲側に角が立つ」と判断し、候補者を擁立せず。各自の判断で投票する「自主投票」の形をとりました。

立憲系の怒り

これに対し、壊滅的な打撃を受けた立憲系からは不満が噴出。

「我々が小選挙区で高市政権の弾除けになったからこそ、公明系は全員当選できたのではないか。この危機に候補者も出さず、高みの見物か! 恩を返せ!」

といった過激な言葉が飛び交う事態となりました。

3. 一騎打ちの構図:階猛氏 vs 小川淳也氏

代表選は、立憲出身の階猛(しな たけし)氏小川淳也氏の激突となりました。

候補者主なスタンス党内支持の傾向
階 猛 氏「財政再建と現実路線」を重視。高市政権のバラマキを批判。堅実な党再建を求める層や一部の公明系が注目。
小川 淳也 氏「国民生活の立て直し」と対決姿勢。野党第1党の監視機能を強調。刷新感を求める若手や旧立憲系のコア層が支持。

結局、小川淳也氏が階氏を5票差で破り、新代表に選出されました。しかし、勝敗を分けたのは「自主投票」となった公明系の28票であったことは明白であり、新代表は常に「公明系の意向」を伺わなければならない、危ういバランスの上に立つことになります。


4. 展望:命運を分ける「参院・地方議員の合流」

今回の代表選には、まだ合流していない立憲・公明の参議院議員や地方議員は参加していません。

  • 合流の停滞: 衆院選での惨敗と党内の不協和音を見て、参院側には「沈みゆく船には乗れない」と合流を躊躇する動きが出ています。
  • 次なる火種: 小川新代表が「高市政権との対決」を強めれば強めるほど、現実路線を好む公明系との溝はさらに深まります。

結論:中道改革連合は「一つの政党」になれるのか

「選挙のための数合わせ」と批判され続けた中道改革連合。公明系が「議席の恩義」を立憲系にどう示すのか、あるいは立憲系が「数」を優先して公明系に飲み込まれるのか。

小川新代表が、49人という少数精鋭(あるいは少数分裂)の集団をどうまとめ上げるのか。その手腕が問われる初陣は、まもなく始まる通常国会での予算委員会となります。

投稿者 ブログ書き