気象庁は、日本の南で発達中の熱帯低気圧について「24時間以内に台風に発達する見込み」と発表しました。台風に発達すれば、次は台風15号となります。今週後半には西日本から東日本を縦断する可能性があり、全国的に警戒が必要です。今回は、この熱帯低気圧(台風15号予想)の特徴と、想定される被害を具体例を交えて解説します。
1. 台風15号予想の進路と発生状況
- 発生予想:24時間以内に熱帯低気圧が台風へ発達
- 接近時期:9月3日ごろに奄美〜沖縄へ影響、その後九州・四国・本州へ進む可能性
- 列島縦断の恐れ:西日本から東日本を横断する進路が予測されており、広範囲に影響が及ぶ可能性
この進路を取ると、奄美・九州 → 四国 → 近畿 → 東海・関東と次々に大雨や暴風をもたらすことになります。
2. 想定されるリスクと具体例
(1) 大雨による土砂災害
山間部では短時間での豪雨が見込まれます。例えば、2021年の熱海市伊豆山土石流災害では、短時間豪雨によって土砂崩れが発生し大きな被害を出しました。今回の台風でも、四国山地や九州南部では同様の危険性が高まります。
(2) 河川の氾濫・浸水
西日本の一級河川(筑後川、紀ノ川、木曽川など)は、大雨時に水位が急上昇する傾向があります。2020年の熊本県球磨川氾濫では大規模な浸水被害が発生しました。今回の台風でも同じようなリスクが想定されます。
(3) 暴風による停電・インフラ被害
2019年の**台風15号「ファクサイ」**では、千葉県を中心に大規模停電が長期間続きました。今回も、強風域に入る地域では送電線の損傷や倒木による停電が懸念されます。
(4) 交通機関への影響
列島縦断型の台風は、鉄道・航空・高速道路に大きな影響を与えます。2022年の台風14号接近時には、新幹線の計画運休や空港の欠航が相次ぎました。今回も同様の混乱が予想され、帰宅や出張・旅行の計画に大きな影響を与えるでしょう。
3. 住民が今すぐできる備え
- ハザードマップを確認:自宅や職場が土砂災害警戒区域や浸水想定区域に入っていないか確認
- 非常用品の準備:飲料水、非常食、モバイルバッテリー、懐中電灯を再点検
- 屋外対策:植木鉢や自転車など飛ばされやすいものを片付ける
- 避難の確認:避難所の場所と経路を家族で共有
4. 異常気象が背景に
今年はすでに線状降水帯による豪雨や猛暑が相次ぎ、気候変動の影響を強く受けています。台風15号が列島を縦断すれば、さらに全国的な被害が拡大する可能性があります。
まとめ
- 熱帯低気圧は24時間以内に台風15号へ発達する見込み
- 9月3日以降、奄美 → 九州 → 四国 → 本州を縦断する可能性
- 大雨・暴風・河川氾濫・停電・交通混乱など広範囲で影響が想定される
- 今のうちに避難準備・非常用品の確認・最新の台風情報チェックを徹底することが重要
台風が発生すれば、生活や社会活動に大きな影響を及ぼすことは間違いありません。どうか「まだ大丈夫」と油断せず、早めの備えを心がけましょう。