2025年6月22日に投開票された東京都議会選挙(定数127)。政党別の獲得議席結果は以下の通りです zh.wikipedia.org+3tokyo.go2senkyo.com+3asahi.com+3

政党/会派獲得議席前回比(4年前)
自民党21−12
都民ファーストの会31±0
公明党19−4
共産党14−5
立憲民主党17+2
維新の会0−1
国民民主党9+9
参政党3+3
諸派・無所属12+8

🔶 ① 自民党の苦戦、都市部での支持失速

自民党は前回33議席から21議席に減らし、過去最低水準に 。都内の有力選挙区でも元幹事長クラスが落選するなど、自民離れが顕著です。
参院選でも同様の傾向が続く可能性は高く、特に「都内・横浜・大阪などの大都市選挙区」で、自民党の議席獲得に影響が出る恐れがあるでしょう。


🔶 ② 都民ファースト“現状維持”の重み

都民ファーストの会は31議席を維持 。小池都知事の顔と連携した信頼感が一定の固定票を生んでいます。
参院選では、都政と国政の“つながり”をアピールできる首都圏選挙区で存在感を強める可能性があります。ただし、全国展開は難しく、他政党との連携が鍵となるでしょう。


🔶 ③ 国民民主・参政党・無所属の台頭も要注目

国民民主が9議席(+9)と躍進、参政党も3議席(+3)、無所属が計12議席(+8)と存在感を拡大 youtube.com+1asahi.com+1tokyo.go2senkyo.com+1zh.wikipedia.org+1
多様な受け皿が増えたこと自体が参院選に影響。特に比例代表選では、票が分散しやすくなる構図が生まれています。


🔶 ④ 立憲&共産、票の重複リスク

立憲民主は17議席(+2)、共産党14議席(−5)と野党第一線を維持 。ただ、北区などでは票が重複し、結果的に都民ファーストに敗れるケースもありました。
参院選でも、野党間で重複して票を割る構図が継続すれば、「野党共闘」のモデル整理が急務です。


🔶 ⑤ 無党派層の浮動性がさらに高まる

国民・無所属の票増加は、固定支持の外に出る浮動票が拡大した証拠。参院選では、政党支持を明言しない有権者の投票行動が、結果をより不透明にしていくでしょう。
その時々の政策、候補者の魅力、スキャンダルなどが直接的に左右する選挙戦が予想されます。


🎯 参院選への4つの見通し

  • 自民党:都市部における失地回復がどこまで可能か。ヘイト問題や政策信頼性が焦点に。
  • 野党勢力:立憲・共産・国民などの共闘・票配分の最適化ができるか。
  • 第3極勢力:維新や参政、都民ファーストなど、“野党第二勢力”として参院選比例・選挙区で存在感を示せるか。
  • 浮動票対応:メディア戦略・SNSによる若年層への訴求など、流動的な層へのアプローチが勝負のカギ。

✅ まとめ

都議選の結果は、来る参議院選の予兆を色濃く映し出しています。特に「自民・野党・第三極・無党派」、それぞれの勢力が次期選挙でどのように攻め、守るかが浮き彫りになりました。

有権者は「政党支持」だけでなく、具体策・候補者・政策一致度をより丁寧に見極める必要があります。政治の流動性が増す中、次の参院選は、より“目が離せない戦い”になりそうです。

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