今回の問題は、単なるスキャンダルでは済まされない次元に達しています。1月7日に特別調査委員会が公表した報告書により、杉本前知事が行ってきた行為の「異常性」が白日の下に晒されました。

1. 報告書が明かした「戦慄の具体例」

調査報告書では、4人の女性職員が被害者と認定されました。その内容は「軽口」という言い逃れが通用しない、犯罪的なものでした。

  • 具体例①:1000通に及ぶ執拗なメッセージ 〈スカートの中に手を…〉〈太ももを触っていい?〉〈エッチなことは好き?〉といった、性的な欲求を露骨にぶつける内容が長年にわたり送られていました。
  • 具体例②:身体的接触(不同意わいせつの疑い) 報告書では、実際に女性のスカートの中に手を入れて太ももや臀部を触るなど、3件の身体的接触を認定。「刑法の不同意わいせつ罪に抵触する可能性がある」とまで明記されました。
  • 具体例③:ストーカー的行為 嫌がる相手に対し、深夜まで執拗に飲食や性的関係を迫るなど、ストーカー規制法違反の可能性も指摘されています。

2. 81歳俳優・鷲津政彦氏の「許せん!」に込められた想い

このニュースを受け、俳優の鷲津政彦さんは「強い憤りを感じる」とコメント。その言葉には、福井県を思うがゆえの悲しみが詰まっています。

  • 「福井県は素晴らしい所」: 鷲津さんは仕事やプライベートを通じて福井の豊かな自然や実直な県民性に触れてきました。
  • 「福井県民の恥」: 誠実で働き者が多いとされる福井県において、そのトップが20年近くも職員を性的な対象として支配していた事実に、「県民が築き上げてきた信頼を汚した」と断じたのです。

81歳という人生の大先輩から発せられた「許せん」という言葉は、世代を超えて多くの日本人の共感を呼んでいます。

3. なぜ20年近くも見過ごされたのか?

報告書によれば、杉本氏の不適切な言動は、知事に就任する前の「総務部長」時代(2007年頃)から始まっていました。

  • 権力の空白地帯: 総務省から来たエリート、そして「知事」という絶対的な人事権を持つ立場。職員たちは「拒絶すればキャリアが壊される」という恐怖から、声を上げることができませんでした。
  • 忖度の構造: 周囲の幹部たちも、知事の振る舞いに違和感を持ちながらも、「知事のプライベート」として見て見ぬふりをしてきた組織的怠慢が指摘されています。

4. まとめ:問われる「福井の再生」

杉本前知事は報告書を受け、「低俗かつ愚劣で、被害者の尊厳を傷つけた」と謝罪コメントを出しましたが、事態はこれで終わりではありません。今後、刑事告発が行われるかどうかに注目が集まっています。

鷲津さんが叫んだ通り、福井県は素晴らしい場所です。その名誉を回復するためには、徹底した真相究明と、二度とこのような「密室の支配」を許さない組織改革が不可欠です。

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