意外と知られていない“本音”と具体的なケースをご紹介
日本で暮らしていると、「最近、外国人が増えたな」と感じることがあるかもしれません。
観光客だけでなく、実際に“移住”して日本で働いたり、家庭を築いたりする外国人が確実に増えています。
でも、ふと疑問が湧きませんか?
「なんで、わざわざ日本に住むの?」
「言葉も文化も違うのに、本当に暮らしやすいの?」
この記事では、外国人が日本に移住してくる理由を、データと具体例を交えてわかりやすく解説します。
■ そもそも、どんな外国人が日本に来ているの?
2024年の総務省の統計によると、日本に中長期滞在している外国人は約325万人。
増加傾向にあり、特に多い国籍は:
- 中国
- ベトナム
- フィリピン
- 韓国
- ネパール
- 米国
それぞれ、来日理由や目的に違いがあります。
■ 外国人が日本に移住する5つの主な理由
① 安全で安定した生活ができる国だから
日本は、治安が非常に良く、政治も比較的安定していると世界的に評価されています。
具体例:フィリピン出身の女性(30代)
「マニラでは夜に外を歩くのが怖かった。でも日本は深夜でもコンビニに行ける。子どもを安心して育てられると感じて移住を決意しました」
特に家族連れや女性からは「安心して暮らせる国」として高く評価されています。
② 教育・子育て環境が整っている
日本の教育水準の高さは、世界的に見ても非常に高評価。
義務教育は無料、公立の保育園・小中学校へのアクセスも良好です。
具体例:中国人エンジニアの家族(埼玉県在住)
「中国の都市部では教育費が高騰しているが、日本では公立校の教育も質が高く、費用が抑えられる。子どもの未来のために移住しました」
③ 就労ビザ制度が比較的整っている
日本では近年、労働力不足を背景に外国人向けのビザ制度を拡充しています。
- 技能実習制度
- 特定技能ビザ(介護、建設、外食など)
- 高度専門職ビザ(IT技術者など)
- 永住権の取得条件の緩和
具体例:ネパール出身の介護職(都内の福祉施設勤務)
「母国では医療現場の仕事が少なかったけれど、日本では研修も受けられて正社員として働けるチャンスがある。給料も家族を支えるのに十分です」
④ 日本文化やアニメ・ゲームが大好き!
「クールジャパン」と呼ばれる文化輸出の成功により、日本に強く憧れる若者も世界中にいます。
具体例:フランス出身の30代男性(都内ゲーム会社勤務)
「小さい頃から『ドラゴンボール』や『FF』に夢中でした。大学で日本語を学び、今は日本のゲーム会社で開発者として働いています」
文化的な憧れが、長期滞在や永住への動機にまでつながっている例です。
⑤ 宗教的・政治的な自由や受け入れ先としての魅力
紛争や政治的弾圧、宗教的迫害を逃れて日本に来る人もいます。
日本は難民認定数は少ないものの、人道的理由での滞在許可や、配偶者ビザなどでの移住例も存在します。
具体例:ミャンマー出身の男性(在日10年)
「軍事政権から逃れ、難民申請をして来日。今は日本人女性と結婚し、建設業で働いています。平和な日常が何よりありがたい」
■ 実は“日本で働いてみたい”外国人はまだまだ多い
日本では少子高齢化による労働人口の減少が進んでいますが、海外からの人材需要はむしろ拡大中です。
- 介護職や建設業、小売、外食など、現場系での人手不足
- 高度IT人材の採用(英語圏・インド・東南アジアからの採用が活発化)
- 特定技能や留学からの切り替え制度
外国人にとって「日本で働ける=キャリアチャンス」
日本にとって「外国人が来てくれる=社会が回る」
まさに**“ウィン・ウィン”の関係**が築かれつつあります。
■ 課題もあるが、移住先としての魅力は健在
もちろん、日本での生活には課題もあります:
- 言葉の壁(特に役所や病院での手続き)
- 差別・偏見(地域差あり)
- 在留資格の更新や制限
しかし、行政や民間も徐々に改善を進めています。
通訳付き相談窓口、外国語パンフレット、地域交流イベントなど、「外国人が暮らしやすい社会」への動きは加速中です。
■ まとめ:外国人が日本を選ぶ理由は、「安心」と「未来」
外国人が日本に移住する理由は、単に“仕事”だけではありません。
- 子どもの教育のため
- 自分の夢を叶えるため
- 安全な暮らしを求めて
- 好きな文化に囲まれて生きるため
その理由は人の数だけあり、「暮らす場所としての日本」が世界で見直されているという事実がそこにはあります。
これからの日本は、彼らをどう迎え入れ、共に生きていけるかが問われていく時代。
もし、身近に外国人がいたら、少しだけその背景を想像してみてください。
その“移住の理由”には、私たちが見落としている日本の魅力が詰まっているかもしれません。