日本では物価高騰や低賃金が深刻化し、「定年退職後に悠々自適な生活」どころか**「死ぬまで働き続けるのが普通」**という現実が広がっています。一方、海外の人々は定年後に旅行や趣味を楽しむ「余裕のある暮らし」を送っているように見えます。なぜ、これほどの差が生まれるのでしょうか?


1. 日本の現実:物価高騰と低賃金で「死ぬまで働く」社会

(1) 物価は上がるが賃金は据え置き

総務省のデータによると、2024年の消費者物価指数(CPI)は前年より3.5%上昇しました。一方で実質賃金は3年連続マイナス

  • 食品価格は前年比6〜10%上昇
  • 電気・ガス代も高騰し、1年間で平均家庭の光熱費は約4万円増加

この結果、「給料日後でもカツカツ」「外食は贅沢」という家庭が急増しています。


(2) 定年後も働かざるを得ない現実

かつては60歳で定年し、65歳から年金で生活するのが一般的でしたが、今やそれは幻想です。

  • 年金の受給開始年齢は65歳が基本、繰り下げれば75歳まで働くケースも。
  • 厚生労働省の調査では、65歳以上で働く人は912万人(過去最多)
  • スーパーのレジや清掃員として働く高齢者の姿は「当たり前の光景」に。

SNSにはこんな声も:

「70歳になっても仕事してる。年金だけじゃ家賃と食費すら払えない」
「死ぬまで働くのが普通になった国って異常じゃない?」


2. 海外の現実:なぜ余裕があるのか?

(1) 欧米の「高賃金・短時間労働」

ドイツやフランスでは、労働時間は日本より短いにもかかわらず、賃金水準は高めです。

  • ドイツの平均年収は約650万円(OECDデータ)、日本は約470万円
  • 有給休暇は30日が標準、長期休暇中に旅行を楽しむ文化が根付いています。

(2) 老後の保障が手厚い

北欧諸国では年金や医療が充実しており、老後の心配が少ない社会設計です。

  • スウェーデンでは年金受給率が高く、退職後に旅行や趣味に時間を使う人が多い。
  • 医療費はほぼ無料で、高齢者が生活費に困ることが少ない。

(3) 働き方の価値観の違い

海外では「仕事は生活を支える手段」という意識が強く、プライベート優先が当たり前
一方、日本では「仕事中心」の価値観が根強く、長時間労働や低賃金でも働き続ける文化が残っています。


3. 日本の問題点:構造的な貧困化

  • 賃金が上がらない:30年間ほぼ横ばい。
  • 社会保障の不安:年金制度は「将来もらえないのでは」と不信感が強い。
  • 物価だけが先行:輸入品価格やエネルギー費用が上昇し、家計圧迫が続く。

結果として、「老後資金2,000万円問題」が現実化し、多くの人が**「働かないと生活できない老後」**に追い込まれています。


4. どうすれば日本も「普通の幸せ」が得られるのか?

  • 最低賃金のさらなる引き上げ
  • 年金や医療の社会保障制度の安定化
  • 長時間労働からの脱却と有給消化の義務化
  • 海外のような退職後の生活支援(住宅・医療補助)

これらが整備されなければ、日本では「死ぬまで働く社会」が今後も続くでしょう。


まとめ:日本は「幸せに生きる余裕」が奪われた国

海外の人が「余裕のある幸せな人生」を送れるのは、賃金・社会保障・働き方の仕組みが整備されているからです。一方、日本では物価高騰・低賃金・不安定な老後という三重苦で、普通の暮らしですら難しくなっています。

今こそ日本は、「死ぬまで働くのが当たり前」という現実を変え、生活の安心を取り戻すための政策転換が必要です。

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