2025年6月下旬、ついに台風2号が発生しました。まだ日本列島からは離れた南の海上にありますが、すでにその影響がじわじわと現れ始めています。
特に注意すべきは、「台風が上陸する前から大雨になる可能性が高い」という点です。

◆ 台風2号の現在の位置と進路予想

現在、台風2号はフィリピン東の海上を北西に進行中。今後は沖縄・奄美方面に接近し、週末から来週にかけて本州方面へ向かうコースをとる可能性が高まっています。
気象庁や米軍合同台風警報センター(JTWC)の最新進路予測では、関東地方を直撃する可能性も否定できない状況です。

📌【6月23日時点の予想】

  • 6月25日ごろ:沖縄・奄美に接近
  • 6月27日〜28日:西日本から東日本に接近または上陸の可能性
  • 6月29日〜30日:関東・東北へと移動、温帯低気圧化も視野に

◆ 直撃前から警戒!「先行大雨現象」とは?

台風が上陸するよりも前に、「先行降雨(プレモンスーン)」と呼ばれる現象によって各地で大雨になるケースが増えています。

これは、台風周辺の湿った空気が前線や山脈とぶつかり、大量の雨をもたらす現象です。特に今回は、すでに梅雨前線が本州付近に停滞しているため、台風が近づく前から関東にも強い雨雲がかかる恐れがあります。

▶ 具体例:過去の「先行大雨」被害

  • 2020年7月の熊本豪雨では、台風とは別の前線が活発化し、球磨川が氾濫。多数の死者と甚大な被害が発生しました。
  • 2023年の台風6号でも、沖縄接近前から九州・四国で土砂災害や河川氾濫が相次ぎました。

今回の台風2号でも、同様のリスクが想定されます。

◆ 関東地方はいつから警戒?

関東地方では、6月26日頃から湿った空気の影響で雨が降り始め、27日〜29日にかけて本格的な大雨の恐れがあります。

【関東の注意ポイント】

  • 都内の内水氾濫(短時間で排水が追いつかず道路が冠水)
  • 荒川・多摩川流域の増水
  • 通勤時間帯の鉄道の遅延や運休
  • 千葉や茨城の沿岸部での高波・高潮のリスク

特に、**都市型水害(マンホール噴き出し・地下街浸水)**に備えて、外出時のルート確認や防災アプリの利用が効果的です。

◆ いま準備すべきこと

  1. 非常用持ち出し袋の見直し
     → モバイルバッテリー、保存食、雨具、懐中電灯などを点検しましょう。
  2. ハザードマップの再確認
     → 自宅・勤務先・子どもの学校周辺がどうなっているか、避難所の位置も要チェック。
  3. 気象情報を定期的にチェック
     → 気象庁、防災気象情報アプリ、NHK防災などが役立ちます。
  4. 在宅勤務の検討やスケジュール調整
     → 交通機関の乱れや浸水リスクがある場合、早めの判断が命を守ります。

◆ まとめ:台風は「接近前」が勝負!

台風2号が直撃するかどうかに関わらず、すでに関東地方は大雨による災害リスクが高まっています
「まだ遠いから大丈夫」ではなく、「近づく前から対策を取る」ことが、被害を最小限に抑えるカギです。

雨のピークが平日や通勤時間に重なる可能性も高いため、今のうちから備えておくことが重要です。

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