2025年の日本列島は、記録的な猛暑に見舞われています。そんな中、環境省と気象庁が発表する「熱中症警戒アラート」が、命を守る重要な情報源となっています。しかし、「熱中症警戒アラートって具体的に何?」「どう活用すればいいの?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、熱中症警戒アラートの仕組み、具体的な発令事例、そして私たちが取るべき対策についてわかりやすく解説します。


熱中症警戒アラートとは?

熱中症警戒アラートは、熱中症のリスクが極めて高くなると予想される日に発令される警報です。対象は全国の各都道府県で、特に「暑さ指数(WBGT)」が33以上になると予想されるときに出されます。

WBGTとは、単なる気温ではなく、湿度・日射・風などを加味した「人間が感じる暑さ」の指数です。33を超えると、高齢者だけでなく健康な成人でも屋外活動で熱中症のリスクが非常に高いとされています。


【具体例】2025年8月8日、東京都にアラート発令

実際に、2025年8月8日には東京都を含む14都府県に熱中症警戒アラートが発令されました。
都内の予想最高気温は38℃、WBGTは午前10時時点ですでに32.5を超えており、昼には35以上に達する可能性が指摘されました。

この日は以下のような具体的な被害が報告されています。

  • 品川区:高校の野球部で練習中に男子生徒2人が熱中症で救急搬送
  • 足立区:70代女性が自宅の2階で意識を失い、重症
  • 多摩市:通勤途中の会社員が駅の階段で嘔吐し、駅員が応急処置

このように、アラートが発令されている日は、日常生活でも重大なリスクが潜んでいることがわかります。


熱中症警戒アラートが出たら何をすべきか?

1. 外出を控える

特に11時~16時の間は、できる限り不要不急の外出を避けることが大切です。

2. エアコンの使用をためらわない

室内でも油断は禁物。28℃以下に設定し、湿度にも注意しましょう。扇風機との併用も有効です。

3. こまめな水分・塩分補給

喉が渇く前に水分を摂取しましょう。スポーツドリンクや経口補水液もおすすめです。

4. 高齢者や子どもに特に注意

体温調節機能が弱い高齢者や小さな子どもは、特にリスクが高いため、周囲の人が気を配ることが重要です。


アラート情報はどこで見られる?

熱中症警戒アラートは以下のサイトやメディアで確認できます:


おわりに

熱中症は命に関わる災害であり、決して「ちょっとした体調不良」では済まされません。特に、熱中症警戒アラートが出ている日は、自分の命を守る行動が最優先です。学校や職場でも、無理な運動や外出を控え、周囲の人と声をかけあって、安全に夏を乗り切りましょう。

投稿者 ブログ書き