はじめに

「なんとなく変だ」「将来が見えない」——そんな感覚を抱きながら生きている人は、実はとても多いのではないでしょうか。声高に叫ばれはしないけれど、私たちの国・日本は、静かに、しかし確実に“終わり”に向かって進んでいる。今回は、その実態を具体的な事例を交えて掘り下げていきます。


1. 「少子化」ではなく「無子化」へ

  • 出生数75万人割れ(2023年)
     かつて200万人を超えていた出生数は、2023年にはついに75万人を下回りました。このままでは2100年には日本の人口が半分以下になると予測されています。
  • 地方の“消滅自治体”が現実に
     特に地方では「学校がなくなり」「病院が閉鎖され」「働き口もない」という状況が進行中。2040年までに896の自治体が消滅する可能性が指摘されています。

2. 若者がいない、国を支える人がいない

  • 高齢者が国民の30%超え
     現役世代1人で高齢者1人を支えるという「逆ピラミッド構造」が、社会保障制度を根底から揺るがしています。
  • 20代の4割が非正規雇用、結婚どころか生活もままならない
     結婚しない・できない若者が増加中。将来を描けない社会が、未来を自ら手放しているのです。

3. もう普通に暮らせない「生活の崩壊」

  • 物価高騰と実質賃金の低下
     コンビニのおにぎりが180円、缶コーヒーが200円。賃金は上がらないのに、出費だけが増えていく。2024年の実質賃金は前年よりも連続してマイナス
  • ランチを抜くサラリーマンが増加
     「節約のため昼食は水だけ」など、生活の質を削って生きる人々が当たり前になっている。

4. 無関心という名の“あきらめ”

  • 選挙の投票率、50%を下回る若者層
     「どうせ変わらない」というあきらめが政治への無関心を生み、結果的に変わる機会を手放している。
  • 自殺者数が再び増加傾向に
     特に若年層の自殺率が高止まりしており、「生きる希望が持てない国」になってしまっている。

5. 技術も産業も…失われた30年の果てに

  • スマホもSNSも海外企業、国産は消えた
     かつての世界の技術大国・日本。しかし今、私たちが使っているサービスやガジェットの多くはアメリカや中国製。もはや「日本製=安心・高品質」の時代は過去のもの。
  • 大企業ですら「国内リストラ・海外移転」が当たり前に
     工場は海外へ、オフィスは縮小へ。国内の“働く場所”そのものが失われている。

終わりに:「静かに終わっていく」ことの恐ろしさ

かつては世界第二位の経済大国だった日本。今や、何も決定的な破綻を起こすことなく、誰にも気づかれないまま静かに“終わっていく国”になりつつあります。
けれど、それに気づいている人は、実は多い。ただ、声に出す勇気がないだけ。今こそ、「もう終わっている」ではなく、「どう再生するか」を問い直す時なのかもしれません。

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