はじめに:「節約」ではなく「諦め」が当たり前に

2025年現在、私たちの生活を直撃している物価高。
特に2023年以降のエネルギー価格高騰、円安、輸入品の値上がりは深刻で、ほとんどの人が日常生活に“我慢”を強いられています。

総務省の家計調査でも、「生活が苦しい」と答えた世帯は過去最多
でも、それは単に節約で乗り切れるレベルを超えた「何かをやめざるを得ない」という事態を意味しています。

今回は、そんな中で多くの日本人が実際に「やめたこと」について、具体的に紹介していきます。


【1】外食をやめた(or大幅に減らした)

◆ ファミレスやカフェが“贅沢”に

一昔前なら「週末は家族で外食」や「仕事帰りのラーメン」が日常だったのに、今や1回の外食で2,000円を超える出費が厳しく感じる人が続出。

◆ コンビニ弁当すら高い

おにぎり1個160円、弁当は500円超…毎日続けるには厳しい。
結果、「自炊か抜くか」という極端な選択になりがちです。


【2】レジャー・旅行をやめた

◆ 家族旅行はもう数年行ってない

ガソリン代・宿泊代・高速料金が軒並み値上げ。
以前は年1回の家族旅行をしていたけど、「まず交通費で諦めた」という声が多く聞かれます。

◆ 映画・テーマパークも敬遠

映画館は一人2,000円、テーマパークは1万円近く…「行きたいけど、優先順位は低い」と感じる人が多数派に。


【3】洋服・コスメ・美容をやめた

◆ 新しい服は“必要最低限”だけ

「ユニクロですら高く感じる」――という声もあるほど。
“今持っている服で十分”と考えるようになった人が多いのも現実です。

◆ 美容室・ネイルの頻度も半減

カットやカラーで1万円近くかかるため、「3カ月に1回」「自分で染める」に切り替える人が増加。
ネイル・エステは「真っ先に削る贅沢」と言われる時代に。


【4】趣味・サブスクをやめた

◆ サブスク解約ラッシュ

Netflix、Spotify、Amazonプライム…毎月の固定費として“見直し対象”に。
「無料で済むYouTubeでいいや」「音楽もラジオに戻った」という人も。

◆ 趣味にお金を使えなくなった

ゲーム課金、推し活、フィギュア、同人誌、バイク、釣り…
趣味は「心の豊かさ」につながるけれど、家計に余裕がないと真っ先に削られてしまいます。


【5】子どもの教育・進学に“妥協”が生まれている

◆ 塾・習い事を減らした

「将来のため」と分かっていても、1教科で月1万円超の塾代は重すぎる。兄弟がいる家庭では、**どちらかだけに…という“格差”**が生まれることも。

◆ 私立や大学進学を断念する家庭も

進学を控える高校生の家庭では、「奨学金で人生が縛られるのでは」と不安視。結果、地元の公立で済ませる選択をするケースも増えています。


【6】「未来のための支出」をやめた

◆ 貯金も保険も難しい

毎月の生活費を回すだけで精一杯。「貯金なんて夢の話」「保険料すら削っている」という声も少なくありません。

◆ 老後・災害への備えができない

“もしも”に備える余裕がなく、「今を生きるだけで精一杯」。
社会全体が“短期思考”にならざるを得ない空気が広がっています。


まとめ:我慢ではなく「放棄」の時代に突入している

「節約すれば何とかなる」
そんなレベルではなく、“やめるしかない”が常識になりつつある今の日本。

これは個人の努力ではどうにもならない構造的な問題です。
でも、だからこそ必要なのは、「私たちが何を失っているのか」を共有し、声を上げることではないでしょうか。

  • 一人で抱え込まない
  • 社会の流れを知る
  • 政策に関心を持つ

この国の未来を守るために、今「見て見ぬふり」はできない時代に入っています。

投稿者 ブログ書き