「日本人ファースト(日本国民を優先する政策)」という言葉は、当然の主張として受け入れられる場面が多くありますが、同時にこれを「排外主義」「差別」として強く否定する人も存在します。
こうした人たちと議論する場面に遭遇したとき、どのように対処すればいいのでしょうか?
この記事では、よく見られる「否定派の思考パターン」と、それに応じた具体的な対処方法を紹介します。
1. 理想主義タイプ:「人類皆平等。国籍で差をつけるべきではない」
このタイプは、理念としての「平等」を強く信じており、国籍や民族による優先順位づけそのものを否定します。
具体例:
あなたが「困っている日本人を優先的に支援すべきだ」と発言すると、
「人間に国籍は関係ない。外国人だって同じように困っている!」と返される。
対処法:
・「理念」と「現実」の区別を丁寧に説明する。
・たとえば、「病院では重症者が優先される。支援にも“優先順位”が必要」と例える。
・「限られた予算では、まず国民を守るのが国家の責任」と事実ベースで伝える。
2. 反権力・反保守タイプ:「それは右寄りの考え方。危険思想だ」
このタイプは、「日本人ファースト」という言葉に“右翼”や“排外主義”のイメージを重ねています。
具体例:
「日本人の雇用を守る政策が必要だ」と言うと、
「そういう発想がナショナリズムにつながる。戦前の再来だ」と批判される。
対処法:
・政治的な立場を問わず、諸外国でも「自国民優先」は一般的であると例示する。
→「アメリカでも“Buy American”政策がありますよ」など。
・冷静なトーンで「国家運営は思想ではなく運用で考えるべき」と返す。
・あくまで“暮らしの現実”を基軸に話すことがポイント。
3. 承認欲求タイプ:「私は差別しない、あなたたちとは違う」
このタイプは「他人より道徳的でいたい」「優れている自分を見せたい」という欲求から、外国人擁護を強調する傾向があります。
具体例:
SNSで「日本人は冷たいけど、外国人の方がフレンドリー」などの投稿を繰り返す人。
対処法:
・直接対立せず、「具体的な課題」に話をすり替える。
→「たとえば、在留外国人への保険未払いが社会問題になっていることは知っていますか?」
・“感情”ではなく“事実”を共有して議論の地盤を移す。
・共通点を強調し、「感情的な対立」にならないよう注意する。
4. 歴史意識型:「日本は加害国なんだから、もっと外国人に配慮すべき」
このタイプは戦争責任や植民地支配の歴史を重く受け止め、「今もその贖罪を続けるべき」という考えを持っています。
具体例:
外国人向けの支援策に疑問を呈すと、「それぐらい当然。日本は過去にひどいことをした」と言われる。
対処法:
・「過去を直視すること」と「現在の政策運営」は別問題であると整理する。
・「未来志向の支援」や「持続可能な福祉」の話題に転換する。
・冷静に「過剰な贖罪は逆差別につながる」と説明し、バランスの重要性を訴える。
5. 感情的反応型:「なんかその考え、気持ち悪い」
理屈ではなく感覚で「日本人ファースト」を拒否する人もいます。
彼らは「なんとなく不快」「人を区別するのがイヤ」といった情緒的反応が中心です。
具体例:
具体的な話をしても「でも、それって差別っぽくない?」という反応に終始する。
対処法:
・論理ではなく、「共感」をベースに話す。
→「誰もを助けたい気持ちは分かる。でも予算も人手も限界があるんです」
・最初に相手の意見を一度受け止める姿勢を見せた上で、現実の制約を説明する。
結論:相手を“論破”するのではなく、“納得”に導く
「日本人ファースト」を否定する人に対して、頭ごなしに否定するのは逆効果です。
相手の価値観や感情を尊重しつつ、現実的な課題と解決策を共有することで、「敵」ではなく「共に考える相手」として向き合うことが大切です。