猛暑が続く中、熱中症の予防にはこまめな水分補給が欠かせません。しかし、ただ水を飲むだけでは不十分で、飲む内容によっては逆効果になることもあります。
今回は、熱中症対策におすすめの飲み物と避けるべき飲み物について解説します。
熱中症対策に効果的な飲み物
1. 経口補水液(ORS)
- 水分と電解質(ナトリウム・カリウム)がバランスよく含まれています。
- 発汗による塩分・ミネラルの喪失を効率よく補えます。
- 熱中症の初期症状や脱水の際に最も推奨される飲料。
市販の「OS-1」や「アクアソリタ」などが代表例です。
2. スポーツドリンク(薄めて飲むのがベスト)
- ナトリウムや糖分が含まれ、発汗時の水分・塩分補給に有効。
- ただし糖分が多いため、水で1.5倍程度に薄めて飲むと理想的です。
3. 水+塩分補給
- 普段の水分補給は水でも問題ありませんが、汗を大量にかいたときは塩飴や梅干しなどで塩分も併せて摂取することが大切です。
4. 麦茶
- カフェインが含まれておらず、利尿作用がないため水分補給に最適。
- 体を冷やす効果があるとされ、昔から夏の定番として親しまれています。
避けるべき飲み物
1. アルコール類
- 利尿作用が強く、体内の水分を逆に排出してしまいます。
- ビールなど「水分補給になる」と誤解されがちですが、逆効果です。
2. カフェインの多い飲み物(コーヒー・エナジードリンク)
- 利尿作用により体内の水分を失いやすくなります。
- 特にエナジードリンクは糖分やカフェインが多く、熱中症予防には不向きです。
3. 糖分の多すぎる清涼飲料水
- ジュースや炭酸飲料は糖分が多く、血糖値の急上昇・急降下で体調不良を招く恐れがあります。
- 喉が渇いているときに一気飲みすると胃腸に負担がかかるため注意。
水分補給のポイント
- 喉が渇く前に少しずつ飲む(一度に大量はNG)
- **1時間にコップ1杯(約200ml)**を目安に補給
- 運動時や屋外活動時は塩分補給もセットで
- 夜間も熱帯夜の場合は寝る前と起床時に水分補給を行う
まとめ
熱中症対策では、「水分+塩分」の補給が基本です。特に経口補水液や麦茶は有効で、アルコールやカフェイン飲料は逆効果になるため注意が必要です。
「何を飲むか」を意識することで、熱中症のリスクは大幅に減らせます。日常生活の中で賢く飲み物を選び、厳しい暑さを乗り切りましょう。