猛暑が続く日本の夏では、日中の屋外活動だけでなく、室内や夜間でも熱中症になるリスクが高まっています。特に、睡眠不足や室温の管理不足は熱中症の発症につながる大きな要因です。
今回は、**熱中症を防ぐために効果的な生活習慣(睡眠と室内環境管理)**について詳しく解説します。
1. 睡眠で熱中症リスクを下げる
熱帯夜は要注意!
熱帯夜(最低気温25℃以上)では、体温が下がりにくく、睡眠の質が低下します。これが翌日の熱中症リスクを高める原因となります。
快眠のための工夫
- エアコンは28℃以下でつけっぱなし
タイマーで切ると、室温が再び上がり熱中症のリスク増。弱運転や除湿運転で朝まで使用が安心です。 - 扇風機やサーキュレーター併用
冷気を部屋全体に循環させると効率的に涼しくなります。 - 通気性の良い寝具を使用
竹シーツや麻素材の寝具、冷感敷パッドなどで体温を逃がしやすくします。 - 就寝前のぬるめのシャワー
体温を一時的に下げて眠りやすくする効果があります。
2. 室内環境を整えて「隠れ熱中症」を防ぐ
エアコンはためらわず使用
「電気代が気になる」とエアコンを我慢するのは危険です。
特に高齢者は暑さを感じにくく、室内でも熱中症になるケースが多発しています。
- 室温は 28℃以下
- 湿度は 50〜60%程度に保つ(除湿運転や除湿機を活用)
遮熱・断熱対策
- 日中はカーテンやブラインドで直射日光を遮る
- 遮熱カーテンや断熱フィルムを窓に使用すると室温上昇を防げます
就寝中も注意
- 寝る前にコップ1杯の水を飲む
- 夜間トイレが気になって水分を控えるのはNG
3. 日中の過ごし方の工夫
- 涼しい時間帯(朝・夕方)に家事や買い物を済ませる
- 扇風機を窓に向けて外気を排出し、換気と冷却を同時に行う
- 在宅時は首や脇を冷やす保冷グッズを活用
4. 高齢者や子どもは特に注意
- 高齢者:暑さを感じにくく、冷房を嫌がる人も多い → 家族や訪問者が声かけを
- 子ども:寝汗が多く脱水になりやすい → 就寝前・起床時の水分補給を徹底
まとめ
熱中症は「昼間の屋外だけの危険」と思われがちですが、睡眠不足や室内環境の悪さによる「隠れ熱中症」も深刻な問題です。
- エアコンは朝まで弱運転
- 遮熱カーテンや冷感寝具で快適な睡眠環境を
- 就寝前後の水分補給を忘れない
これらの工夫で、夜間も含めて熱中症リスクをしっかり防ぎましょう。