こんにちは。今日は、**「経験しないと本当のつらさがわからない」**と言われることの多い「更年期障害」について、実際に多くの方が感じている症状や悩みを具体的に紹介しながら、そのリアルなつらさに迫ってみたいと思います。
更年期障害って何?
更年期障害とは、一般的に40代後半から50代にかけての「更年期」に、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少によって心身にさまざまな不調が現れることをいいます。
しかし――
ただの「体の不調」とは違います。
「風邪みたいなもんでしょ?」
「気持ちの問題じゃないの?」
――なんて簡単に言ってしまう人もいますが、実際に経験してみないとわからない”見えないつらさ”がたくさんあります。
経験しないとわからない、具体的なつらさとは?
1. 突然襲ってくる「ホットフラッシュ」
🔥「何もしていないのに、いきなり顔だけ汗だくになるんです」
仕事中、会議中、買い物中……急にカーッと顔が熱くなって、汗が噴き出してきます。しかも1日に何度も。冬でも起こるため、周囲からは「更年期だ」とも気づかれにくく、本人だけが恥ずかしさと不快感に苦しんでいます。
2. 理由もなく「イライラ」してしまう
😡「家族に八つ当たりしてしまって、あとで自己嫌悪…」
感情の起伏が激しくなり、自分でもどうにもならないイライラや落ち込みが続きます。「なんでこんなに怒ってるの?」と周囲に言われるたび、余計に傷つき、孤立していきます。
3. 眠れない夜の苦しさ
😩「夜中に何度も目が覚めて、朝がつらい」
寝汗や不安感のせいで、ぐっすり眠ることができなくなります。睡眠不足は日中の集中力や気力を奪い、仕事にも家事にも影響が出て、「怠けてる」と見られがちに…。
4. 体の不調が止まらない
- 肩こり・関節痛・めまい
- 動悸・息切れ
- 頭痛・手足の冷え
病院に行っても「異常なし」と言われ、でも本人は確実に不調を感じている。原因不明の体の痛みや疲労感は、心をすり減らしていきます。
5. 「誰にも理解されない孤独」
😢「こんなことで休むなんて甘えって思われそうで、誰にも言えない…」
更年期障害は目に見えにくく、”病気”という認識も薄いため、職場や家庭で理解されにくいのが現実。家族から「気の持ちようでしょ?」と軽く言われた一言で、心が折れてしまうことも。
本人も「自分を責めてしまう」
更年期障害がつらいのは、**「これまで普通にできていたことができなくなる」**という現実に直面するから。
「私はもうダメなのかな」
「こんなに弱かったっけ」
――と、自分を責めてしまい、精神的にも追い詰められていきます。
パートナーや周囲の人にお願いしたいこと
- 「怠けてる」ではなく、「本当に頑張っている」と知ってほしい
- 解決策をすぐに提示しようとせず、まず「話を聞く」だけで助けになる
- 「大丈夫?」の一言が、どれだけ心を支えてくれるか知ってほしい
更年期障害は、決してわがままでも甘えでもありません。
誰にでも起こり得る体の変化であり、それを乗り越えるには周囲の理解とサポートが欠かせないのです。
経験者の声をもっと聞こう
もしあなたの身近に更年期で悩んでいる人がいるなら、ぜひ**「理解したい」という気持ちを伝えてみてください。**
たった一人でも「わかってくれる人」がいるだけで、更年期のつらさはぐっと軽くなることがあります。
最後に
更年期障害は、女性だけでなく男性にも起こり得る問題です。
社会全体で「更年期=自然な人生の一部」という認識が広がることを願って、この記事を書きました。
読んでくださって、ありがとうございました。