◆ 鹿児島でも震度4!「安全地帯」なんてもう存在しない?
2025年6月、鹿児島県で震度4の地震が発生。一見すれば中規模の揺れですが、多くの人が驚いたのは「九州南部でもこんなに揺れるのか」という点です。
SNSでは「ついに鹿児島まで…」「日本全国どこでも地震起きてる」といった声が相次ぎ、地震列島・日本の不安が再燃しています。
実際、2024年〜2025年にかけては全国各地で地震が頻発。能登半島地震(2024年元日)以降、「活断層の時限爆弾」が次々と動き始めている印象すらあります。
◆ なぜ日本中で地震が起きるのか?その理由は「地震大国」ならでは
◉ 日本列島は4つのプレートの“境界線”
日本は以下の4つのプレートが交差する極めて不安定な場所にあります。
- 太平洋プレート
- フィリピン海プレート
- ユーラシアプレート
- 北米プレート
このプレートのひずみが限界に達すると、地震としてエネルギーが解放されます。しかも日本全体に活断層が無数に走っているため、**「どこで起きてもおかしくない」**のが実情です。
◆ 今後想定されている「巨大地震」はこれだ!
① 南海トラフ地震(発生確率70〜80%/今後30年以内)
- 発生域:静岡県沖〜九州沖までの太平洋沿岸
- 規模:マグニチュード8〜9クラス
- 被害想定:死者最大32万人、経済損失220兆円以上
静岡・愛知・和歌山・高知・宮崎などは津波も含め壊滅的な被害が予測されています。
② 首都直下地震(発生確率70%/今後30年以内)
- 発生域:東京都心部を含む関東南部直下
- 規模:M7クラス
- 被害想定:死者2万人超、経済損失95兆円超
特に住宅密集地の火災が懸念されており、地震そのものよりも“その後の混乱”が深刻です。
③ 日本海溝・千島海溝沿いの地震(北海道・東北沖)
- 想定:M9.0の超巨大地震(東日本大震災級またはそれ以上)
- 津波高:最大30mを超える可能性
- 懸念:津波避難が間に合わないエリアが広範囲に存在
北海道太平洋側や三陸沿岸など、再び“大津波”に見舞われる可能性が指摘されています。
◆ 鹿児島や九州も例外ではない!火山と活断層のダブルリスク
鹿児島といえば桜島などの火山活動が活発な地域ですが、実は南九州には活断層も多数あります。
地震学的には、九州南部でも震度6以上の直下型地震がいつ起きてもおかしくないとされており、今回の震度4は「前兆」と見る専門家もいます。
◆ 地震は“いつか来る”ではなく“もう始まっている”
2024年の元日に発生した**能登半島地震(M7.6)**は、地震の規模だけでなく、災害対応の遅れや避難の難しさ、インフラの脆弱性が浮き彫りになりました。
被災地では今なお仮設住宅での生活が続いており、「一度の地震で人生が変わる」現実を私たちに突きつけています。
◆ 私たちにできる「現実的な備え」とは?
地震は防げません。
でも、被害を小さくすることはできます。日頃からできる備えは、以下の通りです。
✔ 家の耐震化のチェック
築年数が古い住宅は特に注意。1981年以前の建物は耐震基準が旧式です。
✔ 非常持ち出し袋・食料・水の準備
最低3日分、できれば7日分の備蓄を。
✔ 避難経路と避難所の確認
地元のハザードマップをチェックして、津波や土砂災害リスクも確認を。
✔ 家族での「地震が来たらどうするか」会議
連絡手段や集合場所をあらかじめ決めておく。
◆ まとめ:鹿児島の揺れは「対岸の火事」ではない
震度4という数字に油断してはいけません。
日本列島のどこにいても、明日には震度6以上の地震が起きる可能性がある――これが“現実”です。
「まさかうちの地域は大丈夫」と思っていた人が、いざ地震が起きた時に最も深刻な被害に遭います。
だからこそ、今のうちに備えておくことが、未来の自分や家族を守る一歩になるのです。