はじめに

2025年、日本列島は記録的な猛暑に見舞われています。6月下旬からすでに各地で35度超えが相次ぎ、気象庁も「10年に一度の高温レベル」と警戒を呼びかけています。

しかし気になるのは、「この暑さ、一体いつまで続くのか?」ということ。
今回は、最新の気象予測や過去のデータをもとに、今年の夏の行方を具体的に解説します。


記録的な暑さ、その背景は?

気象庁の発表によると、2025年の日本の夏は「太平洋高気圧」と「チベット高気圧」が重なって勢力を強める「ダブル高気圧型」。これに加えてエルニーニョ現象の影響が残り、日本列島全体が長期間にわたり熱気のドームに覆われる形となっています。

具体例:東京都心の観測データ

  • 6月28日:最高気温36.7℃
  • 6月29日:最高気温37.1℃
  • 熱帯夜(最低気温25℃以上)はすでに5日連続

これは、2018年の「災害級の猛暑」を超えるペースであり、早くも熱中症による搬送者が全国で1万人を超えたと報じられています。


最新の予測:この暑さ、いつまで?

気象庁の6月末時点の3か月予報によると、7月〜9月にかけて全国的に平年より高温が続く見通しです。特に注意すべきは以下の点です:

● 7月上旬:梅雨明けが早まる可能性

関東甲信地方は7月上旬には梅雨明けする可能性が高く、梅雨明け後は一気に猛暑モードに。つまり「本格的な暑さはこれから」という見立てです。

● 7月〜8月中旬:全国的に猛暑日が続出

気象庁の予測によると、平均気温が平年より1〜2℃高い水準が予測されており、体感的には連日35〜38℃台が当たり前になる可能性もあります。

● 8月後半〜9月:残暑も厳しい

8月下旬から9月にかけても高温傾向は継続し、「残暑が10月まで長引く可能性」も指摘されています。


世界の研究機関の予測はさらに深刻

アメリカ海洋大気庁(NOAA)や欧州中期予報センター(ECMWF)も、2025年の北半球全体が「観測史上最も暑い年になる可能性が高い」と警鐘を鳴らしています。

具体例:ECMWFによる東京の8月予測

  • 8月平均気温予測:31.6℃
  • 猛暑日(35℃以上)の予測日数:14日間以上

これは、平年の2倍以上の猛暑日数にあたり、「外出は危険」なレベルの暑さです。


熱中症リスクも拡大

すでに高齢者を中心に熱中症搬送が全国で急増中です。
東京都の例では、6月の1か月間だけで昨年の約2倍の救急搬送件数が確認されています。

具体例:名古屋市内での事例

6月下旬、名古屋市内の小学校で、グラウンド練習中に児童5人が熱中症で救急搬送。保護者からは「そもそも外に出すべき気温ではなかった」と批判の声が上がっています。


暑さにどう備えるべきか?

暑さが“いつまで”続くかも重要ですが、どう乗り切るかも同じくらい大切です。
以下のような備えが今夏は特に推奨されます。

● エアコンは迷わず使う

28度設定にこだわらず、室内でもこまめに冷房を使うことが命を守る鍵になります。

● 外出は午前中に。日傘・冷感グッズ活用

UV対策よりも“熱”対策。特に帽子・水分補給・携帯型扇風機は必需品です。

● 高齢者・子どもは要注意

温度に鈍感な高齢者は、室内でも脱水症状になりやすいため、家族の見守りが重要です。


おわりに

2025年の猛暑は、もはや「異常」ではなく「新しい日常」になりつつあります。
10年に一度と言われたこの暑さも、気候変動が進めば5年に一度、毎年起きるようになると言われています。

この暑さが収まるのは、早くても9月後半〜10月。それまでの数か月は、ただの「夏」ではなく「危険な夏」として身を守る意識を持つことが求められます。

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