1980年代後半から1990年代初頭にかけてのバブル時代。日本は空前の好景気に沸き、企業の業績も右肩上がりでした。それに伴い、従業員の給料も大幅に上昇し、まさに夢のような高収入時代でした。ここでは、当時の給料事情を具体例を交えてご紹介します。
大卒初任給の上昇
バブル時代、大卒初任給は毎年大幅に上昇しました。例えば、1985年の大卒初任給は平均14万円程度でしたが、1990年には17万円を超え、1995年には20万円に迫る勢いでした。これは、企業が優秀な人材を確保するために、給料を大幅に引き上げたためです。
ボーナスの高額化
ボーナスも高額化し、年間で基本給の6ヶ月分以上支給される企業も珍しくありませんでした。特に、証券会社や不動産業界など、業績が好調な企業では、年間で10ヶ月分以上のボーナスが支給されることもありました。例えば、ある証券会社の営業マンは、年間で数百万円のボーナスを受け取っていたと言われています。
残業代の増加
バブル時代は、残業も当たり前のように行われていました。しかし、残業代もきちんと支払われており、残業が多いほど給料も増えるという状況でした。例えば、あるIT企業のエンジニアは、連日深夜まで残業し、月間で数十万円の残業代を受け取っていたと言われています。
タクシー代や飲食代の支給
企業によっては、タクシー代や飲食代も支給されることがありました。特に、営業職や接待が多い部署では、これらの費用が全額支給されることもありました。例えば、ある不動産会社の営業マンは、毎晩のように高級レストランで接待を行い、その費用は全て会社が負担していたと言われています。
海外旅行や高級車の購入
高収入を得た人々は、海外旅行や高級車の購入など、贅沢な消費行動に走りました。例えば、ある証券会社の社員は、毎年海外旅行に行き、高級外車を乗り回していたと言われています。
まとめ
バブル時代の給料は、まさに夢のような高収入でした。しかし、これらの高収入は、不動産や株式などの資産価格の上昇によって支えられており、バブル崩壊後は一転して厳しい時代が訪れました。当時の記憶は、多くの人々の心に鮮明に残っています。