2025年の夏、日本列島は異常な猛暑と止まらない物価高騰に見舞われています。
「夏休みは旅行に行きたいけど…今年はもう無理かも」
そんな声が、各地で上がり始めています。
この記事では、猛暑と物価高騰が旅行にどう影響しているのかを、具体例を交えてわかりやすく解説します。
■ 猛暑が旅行のハードルを一気に上げる
◆ 2025年の夏、すでに“災害級の暑さ”に突入
気象庁によると、6月初旬時点で全国の主要都市で連日の猛暑日(35℃超)を観測。
7月・8月は40℃近い気温が続く見通しとなっており、特に都市部では熱中症警戒アラートが頻繁に発表されています。
◆ 観光地でも「暑すぎて楽しめない」事例
- 京都:6月末でも37℃超え。寺社巡りは“午前中のみ”が基本
- 沖縄:湿度90%+気温33℃超で、屋外アクティビティ中止が相次ぐ
- 東京ディズニーリゾート:昨年、熱中症による救護件数が1日20人以上に
家族連れや高齢者にとっては、**「レジャーどころか命がけ」**になりつつあるのが現実です。
■ 物価高が家計を直撃!旅行が贅沢品に
◆ 旅行にかかる主なコストの上昇
費目 | 2023年 | 2025年(現在) | 上昇率 |
---|---|---|---|
国内航空運賃(羽田〜新千歳:往復) | 約35,000円 | 約48,000円 | +37% |
新幹線(東京〜新大阪) | 約28,000円(往復) | 約31,200円 | +11% |
ガソリン代(全国平均) | 160円/L | 189円/L | +18% |
宿泊料金(箱根 1泊2食付) | 約18,000円 | 約24,500円 | +36% |
これらに加えて、外食費・レジャー施設の入場料・お土産代も軒並み上昇中。
■ 家族旅行はどう変わった?
◆ Aさん(40代・東京在住・4人家族)の場合
「例年、夏は那須に2泊3日の旅行が恒例だったけど、今年は断念。
交通費と宿泊費が去年より2万円以上高くなっていて、さらに猛暑。子どもたちの体調を考えて日帰りの水族館だけにしました。」
◆ Bさん(20代・大阪在住・カップル旅行)
「8月の沖縄旅行を計画していたけど、航空券が高すぎて断念。
去年は往復3万で行けたのに、今年は6万円超え。その分を秋の旅行にまわす予定です。」
■ なぜこんなに物価が上がっているのか?
【1】円安の進行
2025年6月現在、1ドル=157円前後と、ここ数十年で最も円安が進行。
海外からの輸入品(燃料・食材・資材など)が高騰し、旅行関連コストに波及しています。
【2】インバウンド復活と人手不足
外国人観光客が急増し、ホテルの料金が高騰。一方で人手不足により、サービス価格も上昇しています。
【3】猛暑対策コストの転嫁
宿泊施設やテーマパークでは、空調・冷却設備の強化や人員配置の増加により、料金を値上げせざるを得ない状況。
■ それでも夏を楽しむにはどうする?
「もう旅行なんて無理」と諦めるのは早いかもしれません。工夫次第で、予算を抑えつつ、暑さも回避する方法があります。
◆ おすすめ代替アイデア
タイプ | 例 | ポイント |
---|---|---|
涼しいエリア | 長野・北海道・軽井沢 | 比較的涼しく、避暑地として人気。早期予約がカギ |
日帰り避暑 | 水族館・洞窟探検・森林公園 | 近場で“冷感体験”ができる施設を探す |
オフシーズンにシフト | 9月下旬〜10月に夏休みを | 気温も落ち着き、旅行費用も下がる傾向 |
自宅避暑 | おうちキャンプ、オンライン体験ツアー | 安価で安全。家族の熱中症リスクもゼロ |
■ まとめ:猛暑×物価高の時代を賢く乗り切る
2025年の夏は、「気温も物価も、例年以上」が当たり前。
“旅行=癒しの時間”だったはずが、「お金と命のリスク」を天秤にかける選択を迫られています。
でも逆に言えば、無理をしない・工夫して楽しむ力が試される時代でもあります。
「今年は贅沢旅行をやめて、家族で冷やし中華パーティ」
「9月にひとりで涼しい温泉地へリトリート」
そんな“暮らしに合った旅のカタチ”を探してみてはいかがでしょうか?