2025年6月現在、東日本・西日本を中心に激しい雨が続き、土砂災害のリスクが高まっています。特に梅雨の時期は地盤が緩みやすく、土砂崩れや斜面崩壊の危険性が増大します。今回は、具体例を交えながら土砂災害の危険性と、警戒の必要性について詳しく解説します。
■ 1.土砂災害とは?
土砂災害とは、大雨や地震などにより山や斜面の土砂が崩れ、住宅や道路などに被害を及ぼす災害を指します。主に以下の3種類があります。
- 土石流:大量の土砂が急激に流れ下る現象
- がけ崩れ:斜面の土や岩が一気に崩れること
- 地すべり:斜面の土や岩がゆっくりと動く現象
■ 2.最近の具体的な土砂災害の例
◉ 2023年広島土砂災害
2023年7月の大雨で広島県の山間部で土石流が発生し、住宅が多数被害に遭いました。特に呉市では甚大な被害が出て、数十名の死傷者が出ています。
◉ 2024年長野県の斜面崩壊
豪雨により長野県の斜面が崩れ、国道が寸断される被害が発生。復旧まで数週間を要し、通行止めや物流に大きな影響が出ました。
■ 3.東・西日本での警戒状況
2025年6月中旬、気象庁は東日本の関東甲信越、東海地方、そして西日本の近畿、中国、四国地方にかけて大雨注意報・警報を発表。
これに伴い、各自治体は住民に対して土砂災害警戒情報を発令し、避難勧告・指示を出しています。
■ 4.警戒が必要な具体的地域・状況
- 東京都多摩地区・埼玉県秩父地域:急傾斜地が多く土砂崩れのリスクが高い
- 和歌山県南部・奈良県山間部:地盤が弱い地域が集中している
- 高知県・徳島県の山間部:豪雨時に土石流発生の危険大
■ 5.住民・地域が取るべき対策
◉ 避難行動
- 気象庁や自治体からの土砂災害警戒情報・避難指示を速やかに確認
- 避難勧告が出たらためらわず早めの避難を心がける
◉ 日常の備え
- 土砂災害危険箇所の把握(自治体のハザードマップを活用)
- 非常用持ち出し袋の準備
- 家族や近隣との連絡手段の確保
■ 6.今後の気象予測と注意点
気象庁は今後も梅雨前線の影響で断続的な大雨の可能性を示しており、土砂災害のリスクは依然高い状況です。短時間強雨や雷を伴う局地的豪雨も想定され、警戒が必要です。
■ まとめ
- 東・西日本では大雨による土砂災害の危険性が高まっている
- 過去の被害事例から学び、早期避難や日頃の備えが命を守るカギ
- 気象情報や自治体からの避難情報を常に確認し、迅速な行動を!
土砂災害は一瞬で生活を一変させる恐ろしい災害です。
今こそ、地域や家庭でしっかり準備し、最新情報に注意を払いましょう。