「日本人ファースト」——この言葉は一見、当たり前のように聞こえます。「自国民を優先するのは当然だ」と思う人も多いでしょう。
しかし、実際にはこの言葉に強く反発する人も一定数存在します。なぜ彼らは反対するのか?その思考パターンには共通した傾向があります。この記事では、そのロジックを具体例を交えてわかりやすく解説します。
1. 「平等=無差別であるべき」という極端な理想主義
反対する人の中には、「日本人も外国人も同じ人間。区別するのは差別だ」という考え方をする人がいます。これは一見、人道的な発想に見えますが、現実とのギャップが大きくなりがちです。
具体例:
都内で外国人向けの生活保護申請が急増した際、「日本人の生活保護率も高いのに、なぜ外国人だけ責めるのか」という声が上がりました。
これは「制度の濫用」という現実よりも、「誰にでも平等に支援すべき」という理念を優先した思考です。
2. 「グローバル正義」への過剰な同調
海外メディアや国際的な価値観に強く影響を受けている人は、「日本が内向きになること」そのものを危険視します。
具体例:
ある大学教授は「移民を制限するのは日本の成長を妨げる」と発言しましたが、その背景には「国境にとらわれず人を受け入れることが正しい」という信念がありました。
この考えは、経済や安全保障よりも「国際社会からどう見られるか」を重視する姿勢です。
3. 「日本人=加害者、外国人=被害者」という前提意識
過去の歴史教育やメディアの影響で、「日本は常に反省すべき立場である」と無意識に刷り込まれている人もいます。
具体例:
地方自治体が外国人向けに特別な支援金を出すと、「こういう支援が必要なのは、日本が過去に搾取してきたせいだから当然だ」と主張する声が見られます。
この思考パターンでは、日本人の困窮よりも「贖罪」が優先されてしまうのです。
4. 自分が「良識的な少数派」でいたいという承認欲求
「日本人ファースト」に反対する人の中には、「私は他の日本人とは違う」「私はもっとグローバルで先進的だ」という意識を持っている人もいます。
具体例:
SNSで「日本人の閉鎖性が恥ずかしい」「外国人のほうがよっぽど礼儀正しい」といった投稿を繰り返す人がいます。
これは自分を「進んだ側」に置きたいという承認欲求の一種であり、内容に客観性は乏しいことが多いです。
5. 政治的立場としての「反政府・反保守」姿勢
一部の人にとって、「日本人ファースト」は保守的・右派的な思想とみなされ、それを否定することで自らの政治的立ち位置を明確にしようとします。
具体例:
選挙のたびに「外国人参政権を反対するのはレイシズムだ」と主張する人がいます。
実際には制度上の議論であるにも関わらず、「差別」「排外主義」といった感情的なラベルを貼ることで議論を封じようとします。
結論:現実よりも“理想”が優先される傾向
「日本人ファースト」に反対する人の多くは、個人の良心や理念、政治的立場を重視し、現実的な影響(財政負担、安全保障、社会的摩擦)にはあまり目を向けません。
もちろん、外国人を不当に排除するような主張は避けるべきです。しかし、自国民の暮らしを守るという発想は、どの国でも基本であり、日本だけが例外である必要はありません。