近年、日本の結婚相談所に韓国人男性からの婚活申し込みが急増しています。特に2023年以降、その数は目に見えて増加傾向にあり、「結婚相手が見つかるまで何度でも来日する」という熱意ある男性も珍しくありません。
この記事では、実際にあった具体例を交えつつ、その背景や社会的要因、日本人女性側の反応まで、詳しく掘り下げていきます。
■ なぜ韓国人男性が日本で婚活するのか?
背景1:韓国社会の結婚観と競争
韓国では学歴や収入、家柄が結婚の条件として非常に重視される社会背景があります。
特にソウル圏では「名門大学卒・大企業勤務・兵役済・年収600万円以上」などの条件が「最低ライン」とされることもあり、男性側にも大きなプレッシャーがかかっています。
その中で、「日本人女性は性格やフィーリングを重視してくれる」「家柄より人柄を見る」というイメージが広まり、日本で婚活する韓国人男性が増加しています。
背景2:K-POP・韓流ブームで日本女性との接点が増加
韓流ドラマやK-POPブームを背景に、日本人女性が韓国に好感を抱いていることも、韓国人男性の婚活意欲を後押ししています。
また、日本語をある程度話せる韓国人男性も多く、言語の壁が比較的低いという点も魅力とされているようです。
■ 具体例:実際の婚活事例
例1:「韓国在住・30代前半の会社員」毎月来日してお見合い
ある都内の結婚相談所では、韓国・釜山在住のIT企業勤務の30代男性が、日本で婚活をするために月に一度のペースで来日してお見合いを繰り返しているとのこと。
この男性は「日本人女性は相手に敬意を持って接してくれる」と語り、最終的に東京都在住の30代女性と成婚。彼女が韓国語を少し話せたことも後押しになったといいます。
例2:「韓国の地方都市からオンラインお見合い希望者が殺到」
コロナ禍以降、Zoomなどを利用したオンラインお見合いの需要が高まり、韓国の地方都市(光州・大邱など)からの申し込みが増加。日本側の結婚相談所も、**「韓国人男性特集プラン」**を用意するところが出てきています。
■ 日本の結婚相談所の対応と変化
複数の結婚相談所が以下のような対応を取っています:
- 韓国語対応スタッフの導入
- 日韓バイリンガルカウンセラーの配置
- ビザ取得サポート付き婚活プラン
- 成婚後の国際結婚手続きアドバイス
また、大手相談所では2024年から**「外国人会員登録者の国籍別ランキング」で韓国人が中国人を抜いて1位**になったとの報告もあります。
■ 日本人女性の反応は?
実際に結婚した日本人女性の感想としては:
- 「思ったより文化的な違いが少なかった」
- 「とても優しく、家事や育児も協力的」
- 「韓国に家族がいることで旅行が楽しみになった」
- 「言葉の壁より心の壁がないことが大事だと実感」
という声が多く聞かれます。
一方で、兵役経験の話題や親戚付き合い、宗教・儒教文化の違いに戸惑うケースもあり、文化理解は欠かせないという意見もあります。
■ 課題と今後の展望
- 国際結婚に関する制度の違い(戸籍・姓・ビザ問題)
- 結婚後の生活拠点(日本か韓国か)
- 子育てにおける文化的価値観のすり合わせ
など、解決すべき課題は少なくありませんが、それでも「国境を越えてでも本気で家庭を築きたい」という韓国人男性の増加は、結婚が難しいと言われる日本の若者世代にとっても刺激になるでしょう。
■ まとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
なぜ韓国人男性が日本で婚活? | 社会的プレッシャーから逃れたい/日本女性への憧れ |
実際の行動例 | 毎月来日してお見合い/オンライン婚活への積極参加 |
日本側の対応 | 韓国語スタッフ・国際結婚支援・プラン拡充 |
女性側の印象 | 優しさ・家庭的・異文化理解の余地あり |
日本で婚活をする韓国人男性の増加は、単なるトレンドではなく、「結婚そのものに真剣に向き合う」という誠実な価値観が生んだ新しい時代の流れです。
「国籍を超えて、信頼と尊重で築く関係」――そのモデルケースが今、日本で静かに広がっています。