今日は、職場で実際にあった、非常に恐ろしい話をご紹介したいと思います。
皆さんの職場でも、夏の暑い日に「ちょっと休憩室で休んでくるよ」という同僚はいるかもしれません。しかし、その時、私たちは本当に正しい行動ができているでしょうか?
1. 「大丈夫」は危険なサインかもしれません
現場で熱中症になり倒れた方がいました。休憩室で少し休んでから「車で帰るから大丈夫だよ」と、同僚に伝えました。
- 具体例:
- 熱中症は、意識が朦朧としたり、判断力が鈍ったりすることがあります。
- 「大丈夫」と言っても、それが本当に大丈夫な状態とは限りません。
- 脳への血流が減少している可能性があり、自分の体の状態を正しく認識できていないことがあります。
この時、同僚は「大丈夫」という言葉を鵜呑みにして、仕事を再開してしまったのです。
2. 「少し休めば治る」は間違いです
熱中症は、一時的な体調不良ではありません。体の深部体温が上昇し、臓器に深刻なダメージを与えている可能性があります。
- 具体例:
- 症状が悪化すれば、意識を失ったり、最悪の場合は命に関わることもあります。
- 休憩室で休んだだけでは、体温が十分に下がらず、症状が再発したり悪化したりする危険があります。
この同僚は、昼休みや休憩時間に何度か電話をかけましたが、電話に出ることはありませんでした。
3. 熱中症の疑いがある同僚への正しい対応
今回のケースでは、結果的に同僚が無事だったとしても、一歩間違えれば取り返しのつかない事態になっていたかもしれません。
熱中症の疑いがある人を見つけたら、以下の行動をとりましょう。
- 体を冷やす: 涼しい場所に移し、体を冷やしてください。首筋、脇の下、太ももの付け根などを冷やすと効果的です。
- 水分と塩分補給: 水分だけでなく、スポーツドリンクや経口補水液を飲ませましょう。
- 経過観察: 少なくとも、数時間は一人にせず、そばで見守ってあげてください。
- 医療機関へ: 症状が改善しない、または意識がはっきりしない場合は、すぐに救急車を呼んでください。
今回の話の教訓は、「大丈夫」という言葉を安易に信じず、熱中症は命に関わる危険な状態であるということを認識することです。
まとめ:大切な命を守るために
もしあなたの職場で同じような状況に遭遇したら、「大丈夫?」と声をかけるだけでなく、本当に安全な状態になるまでそばにいてあげてください。
それが、大切な同僚の命を守るために、私たちができる最善の行動です。