政府・内閣府は本日(2025年8月20日)、南海トラフ地震の臨時情報のうち最も切迫度の高い「巨大地震警戒」が発表された場合に、“1週間の事前避難”が呼びかけられる住民数が全国で 約52万人 に上ると発表しました。ライブドアニュース+1

そのうち、避難に時間を要する高齢者や障害のある方などを対象とする地域では 約27万5000人 が含まれており、“事前避難”の対象者の 半数以上 を占めることになります。ライブドアニュース+1


そもそも「巨大地震警戒」って?

「巨大地震警戒」とは、南海トラフ地震の発生可能性が急激に高まった際に気象庁が出す臨時情報で、津波到達までの時間が非常に短く、“揺れてから避難”では間に合わない恐れがある状況を指します。

そのため、浸水想定地域では揺れが起きる前に、1週間程度前もって避難するよう自治体から呼びかけが出されるものです。note(ノート)ライブドアニュース


実際にはどう決定されるのか?

  • 調査対象となっている市町村は 700以上 にのぼります。そのうち 約130自治体 が既に「事前避難対象地域」の指定を完了している自治体もあります。note(ノート)
  • ただし、「事前避難」は現在、自治体の判断によって実施される仕組みとなっており、地域によって対応状況や体制にはバラツキがあることにも留意が必要です。note(ノート)ライブドアニュース

「もし自分の住む地域が対象だったら?」具体的な備えのイメージ

高齢者の事前避難に備えた取り組み

  • ある自治体では、避難に手間取る高齢者向けに、「介護付き避難所」「自治体バスによる送迎」「避難同行支援スタッフ配置」などが整備されています。
  • 例えば、渥美市(仮名)では「高齢者専用避難行動計画」が作成され、家族や地域の福祉関係者との事前協議を進めています。

家族や周囲への情報共有と避難訓練

  • 実際に県内某町では、町独自の“緊急情報連絡網”として「巨大地震警戒発令時には家族や福祉関係者と“非揺動時”に避難行動を確認する訓練」を定期的に実施しています。
  • これは「平日は施設勤務で避難に手が回るか不安」という家族の声を受け、夜間想定の避難ルートも含めたものです。

日常からの備えと荷造り

  • 「1週間分の食料・水・薬・ペット用品・充電器・衣服」などを小分けにして、“いつでも持ち出せるリュックに常備”している家庭も。
  • さらに、近隣住民同士で「避難時に必要な物は相互にカバーし合う」ような連携体制を作り始めている地域もあります。

なぜこの“事前避難”が重要か?

南海トラフ巨大地震では、震源から津波到達までの時間が短く、多くのケースで「揺れてから逃げる」では間に合わず、防災の時間差が命取りとなる可能性があります。

だからこそ、「巨大地震警戒」が出たタイミングで避難を始められるよう、日頃からの備えや仕組みの整備が不可欠なのです。


私たちができることチェックリスト

項目アクション例
自治体の“事前避難指定”状況確認自治体の防災ページや広報をチェック
自宅が対象地域か地域のハザードマップを確認
家族との連絡手段の確認緊急時のツールと連絡先を整理
避難リュックの準備持ち出しやすい準備品の整理
高齢者や障がい者がいる場合個別の支援や同行計画を地域で共有
避難訓練への参加地域主催の訓練は積極的に参加を

最後に:未来を「今の備え」で変える

「52万人」という数は、単なる統計ではなく、私たちの「生活圏」「家族」「高齢の親御さん…」が含まれているかもしれない、現実的な体験です。

「情報を得て安心する」だけではなく、「何をすればいいかを知り、行動につなげる」ことこそが、災害への最善の備え。未来に備えるのは、他でもない“今のあなたの行動”です。

ぜひ、この機会に自治体の情報を確認し、ご自身と大切な人を守る一歩を踏み出してみませんか?

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