1. 小林政調会長が放った「常在戦場」の重み
1月10日、長崎県島原市で開催された会合に出席した小林鷹之政調会長は、記者団に対し、23日の通常国会冒頭解散の可能性について以下のように述べました。
「衆院議員である以上、常在戦場だ。いつ選挙があってもいいように、研さんを積むのが基本だ」
「常在戦場(じょうざいせんじょう)」とは、常に戦場にいるという緊張感を持ち、不測の事態に備えるという武士の心得を指す言葉です。 高市政権の政策を取りまとめる政調会長がこの言葉を公式に放ったことは、党として**「明日解散されても、勝てる準備はできている」**という自信の現れであり、事実上の選挙戦突入へのゴーサインとも受け取れます。
2. なぜ「1月23日・通常国会冒頭」なのか?
通常国会の冒頭解散は、歴史的にも極めて稀なケースです。それでも高市首相がこのカードを切ろうとしているのには、明確な理由があります。
- 「参院のねじれ」の解消: 現在、参院で少数与党となっている高市政権にとって、重要法案を通すためには強力な政権基盤(国民の信任)が不可欠です。
- 施政方針演説すら行わない「電撃戦」: 冒頭解散となれば、首相の施政方針演説も行われません。これは野党に「反論の機会」を与えず、高い支持率の勢いのまま、最短距離で投開票日(2月8日または15日案)へ持ち込むことを意味します。
3. 野党の悲鳴と自民の「研さん」
立憲民主党の野田代表が「しっかり覚悟を決めて受け止める」と強気の姿勢を見せる裏で、小林政調会長の言う「研さん」という言葉が野党に重くのしかかっています。
- 準備の格差: 自民党は「サナエノミクス」や「責任ある積極財政」という明確な看板を掲げ、小林氏のもとで政策のパッケージ化を急ピッチで進めてきました。
- 野党の混迷: 候補者調整が進まない野党に対し、自民党は「いつでも戦える(常在戦場)」組織力を誇示することで、戦わずして戦意を喪失させるような心理戦をも仕掛けています。
4. 今後の展望:日本政治の「2月決戦」へ
もし23日に解散が断行されれば、2月の日本は**「真冬の決戦」**へと突入します。
小林政調会長の発言は、党内の引き締めだけでなく、有権者に対しても「私たちは常に準備万端であり、逃げずに信を問う」という強いリーダーシップを印象づけました。今後、予算案の遅れという批判を「国民の信任こそが予算の実行力を生む」という論理でどう跳ね返していくのか、小林氏の政策手腕も問われることになります。
まとめ:研ぎ澄まされた「常在戦場」の精神
「常在戦場だ」という言葉の通り、2026年の幕開けは、日本の未来を左右する巨大な政治決戦の場となりました。
高市首相の決断と、それを支える小林政調会長。彼らが「研さん」を積んできた政策が、国民にどう評価されるのか。1月23日の通常国会召集日、その歴史的な瞬間が刻一刻と近づいています。