1. 2026年春節の衝撃:1位韓国、日本は「ランク外」へ
2026年の春節(2月17日〜)は、中国政府が過去最多の延べ95億人の移動を予測する超巨大連休となりました。しかし、その行き先に異変が生じています。
大手旅行プラットフォームのデータによると、海外旅行先ランキングで長らくトップを独走していた日本が、なんとトップ10から姿を消しました。 その一方で、首位に躍り出たのは**韓国(ソウル)**です。
| 順位 | 2025年(前年) | 2026年(今年) |
| 1位 | 日本(東京/大阪) | 韓国(ソウル) |
| 圏外 | – | 日本 |
2. なぜ「日本離れ・韓国集中」が起きたのか?
この鮮明なコントラストを生んだ理由は、単なる流行の変化ではなく、政治・経済・利便性が複雑に絡み合った結果です。
- ビザの壁と開放: 韓国政府は中国団体客に対するビザ発給手数料の免除措置を延長するなど、積極的な誘致キャンペーンを展開。対照的に、日本は外交的緊張(台湾情勢等を巡る発言)から、中国政府が国民に対し「日本への渡航自粛」を呼びかける事態となっています。
- 「近・安・短」の魅力: ウォン安の影響で、韓国はショッピングや美容、グルメを目的とする層にとって「日本よりコスパが良い」と判断されました。
- K-Cultureの再燃: 若年層を中心にSNS(小紅書など)で韓国の最新カフェやファッションが再びバズり、トレンドが完全に韓国へとシフトしました。
3. 日本は「オーバーツーリズム解消」で一息?
皮肉なことに、中国人観光客の激減は、日本各地で悲鳴を上げていたオーバーツーリズム(観光公害)の緩和という側面をもたらしました。
- 混雑の緩和: 浅草や京都、銀座などの主要観光地では、以前のような「歩けないほどの混雑」が一部解消され、欧米豪からの観光客や国内旅行者がゆったりと過ごせる環境に戻りつつあります。
- 宿泊価格の安定: 中国人団体客の予約キャンセルにより、急騰していたホテル価格が一時的に落ち着き、日本人にとっても旅がしやすい状況が生まれています。
しかし、これは同時に、インバウンド消費を支えていた**「爆買い」マネーの消失**を意味しており、観光業関係者にとっては手放しで喜べない複雑な状況です。
4. 押し寄せる25万人!韓国は「大変なこと」に
一方、日本から流れた観光客を飲み込んだ韓国では、嬉しい悲鳴を通り越し、深刻な混乱が起きています。
「道沿いに観光バスがずらっと並び、身動きが取れない」
「明洞(ミョンドン)の飲食店は数時間待ちが当たり前」
春節期間中だけで約25万人の中国人観光客が訪れると予測されており、ソウル市内では以下のような問題が噴出しています。
- 交通マヒ: 観光バスによる違法駐車や渋滞が深刻化。
- 宿泊難: ホテル不足により、宿泊料金が通常の数倍に跳ね上がる。
- 住民の悲鳴: 北村韓屋村などの居住エリアに観光客が殺到し、住民の生活が脅かされる「韓国版オーバーツーリズム」が加速しています。
まとめ
2026年の春節は、アジア観光における「主役の交代」を強く印象づけるものとなりました。日本にとっては、特定の国に依存しない観光戦略(リスク分散)と、混雑緩和を活かした「量より質の観光」へシフトする絶好のチャンスとも言えます。
一方で、韓国が直面している混乱は、かつての日本が経験した道。観光立国を目指す隣国同士、いかに持続可能な観光を実現するかが、今後の大きな課題となりそうです。