1. 参院で「別会派」を維持する表向きの理由

中道改革連合の幹部は、参院で会派を統合しない理由を**「参院は衆院とは選出方法や任期が異なり、慎重な党内意見の集約が必要だ」**と説明しています。

具体的なハードル

  • 支持母体(創価学会)の納得感: 衆院選での「比例優遇」による不自然な勝利に対し、学会員の中には「立憲との合流」に強いアレルギーを持つ層が残っています。参院でも性急に合流すれば、組織票の離反を招く恐れがあります。
  • 参院独自の文化: 参院は「再考の府」と呼ばれ、衆院の決定に追従しない独自性を重んじます。旧公明系議員には、独自の政策決定プロセスを維持したいという思惑が強いのです。

2. 「公明」のままのほうが他党に合流しやすい?

本音の部分で囁かれているのが、「公明党」というブランドと組織を維持しておくことで、いつでも国民民主党や自民党へ“乗り換え”ができるようにしているという説です。

① 「キャスティングボート」の維持

中道改革連合の中に完全に溶け込んでしまうと、公明党が長年持っていた「どちらとも組める」という柔軟性が失われます。

  • 具体例: もし今後、国民民主党がさらに勢力を伸ばし、自民党と組んで政権を運営する場合。公明党が「別会派」として独立していれば、「中道改革連合を離脱して、国民・自民連合に加わる」という決断が極めてスムーズに行えます。

② 選挙区調整のカード

2026年夏の参院選において、立憲系の候補者と公明系の候補者が共倒れになるリスクがあります。

  • 具体例: 「中道改革連合」という一つの看板では、保守層や学会員の一部が投票をためらう可能性があります。しかし「公明」という看板があれば、他党(自民や国民)と部分的な選挙協力(バーター)を行う余地が残ります。

3. 「意見集約」は解党・再編へのカウントダウンか

「党内意見を集約している」という言葉は、政治の世界では**「結論が出るまで時間を稼ぎ、その間に有利な逃げ道を探している」**と同義であることが少なくありません。

組織の現状抱えているリスク
旧立憲系比例復活組の国民民主への流出(電話ラッシュ)が止まらず、党の体力が低下。
旧公明系「立憲色」が強まることを嫌い、独自路線への回帰を望む声が地方組織で増大。

このように、参院での別会派活動は、いわば**「仮面夫婦」のような状態**です。衆院での大敗という現実を突きつけられた今、公明系議員たちは、沈みゆく可能性のある「中道改革連合」と心中するつもりはない、というのが透けて見えます。


まとめ:公明党の「究極のリアリズム」

公明党が参院で独立性を保っているのは、決して事務的な理由ではありません。それは、**「中道改革連合が失敗した際に、自分たちだけは生き残るための脱出ポッド」**を確保している状態と言えます。

「当選できればどの政党でも良いのか?」という批判はあれど、公明党の強みはその徹底したリアリズム(現実主義)にあります。彼らにとって、立憲との合流はあくまで「選択肢の一つ」に過ぎず、状況次第ではいつでも「公明」として他党と手を握る準備ができているのです。

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