政府「デフレ脱却」表明を検討 賃上げや物価見極め判断

政府が物価の上昇傾向を受け「デフレ脱却」を表明する検討に入ったことが2日、複数の関係者への取材で分かった。今春闘で物価高に見合う賃上げが実現するかどうかや物価の見通しなどを見極めて判断する。政府は日本経済がデフレにあるとの見解を2001年に初めて示しており、脱却を表明すれば、23年にわたり安定成長を妨げてきた足かせが外れたと認めることになる

政府「デフレ脱却」表明を検討 賃上げや物価見極め判断(共同通信) – Yahoo!ニュース

え?
デフレ脱却ですか・・・
確かに物価はものすごい勢いで高騰していますが、これは悪いインフレじゃないですか。
「コストプッシュ型」のインフレですよ。
需要もないところに、原材料費や燃料費が高騰して物価高騰する中においては、人件費はただのコストなので、人件費を削減する方向に力が働きます。
価格の引き上げは企業のイメージを悪くするから、よんどころない事情として人件費高騰のためと言っているだけにすぎません。
この場合、人件費はコストですから。
当初目指していた健全なインフレは需要があって、モノやサービスが売れて、人件費が上昇する好循環でしたが、需要よりも先にコストが急上昇してしまいました。
本当は需要が高まって物価が高騰する「デマンドプッシュ型」のインフレが経済成長には必要なんですが、「コストプッシュ型」のインフレ状態で、「デフレ脱却」表明はいかがなものでしょうか。
情けないですね。
欧米の海外メディアの適切な反応に助けを求めるしかなさそうです。

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